乾燥か続く東京の冬空は喉の調子を悪くする。残念だが一度回復した風邪にもう一度罹ってしまったようだ。今回は市販薬で対処することにした。
風邪をひく原因としては夜間の冷え込みと口を開けて寝ることとが関係しているのかもしれない。いびき予防のテープでも貼ってみようか。
日々の思いを言葉にして
What is your mission?
使命は何かと問われれば、自分の失敗を語ることだと答えたい。やりたいことはたくさんあり、それを叶える機会もあったが、その大半を取り逃がしてきた。それを失敗と言わずになんと言おう。
若い世代にそれを伝えることを私の使命と考えている。これには2つの方面がある。1つはチャンスを逃すなというアグレッシブな助言だ。やるときは多少の無理は覚悟してやるべきだという話だ。負け惜しみではないがあのとき気づけばよかったということがいくつもある。成果は初めは緩やかでその後急進する。大抵の場合、初期段階の停滞に耐えきれずやめてしまう。
もう1つは矛盾する別の助言だ。すなわち、成功などしなくてもやるべきことをやっていればいいという消極的なアドバイスである。気負う必要はない。人には器量というものがあり、できないことをやろうとしても無理なのだと言いたい。失敗の連続でもなんとかやっていけている。それを確認しておきたい。
私は教員という仕事なので若い世代と話がしやすい。テストをしたり評価をしたりするのが現代の学校の先生の仕事になっているがそれはほんの一部なのだ。少し先に生まれた人間が後生にできることは何か、それを考え実践することが私の使命なのだろう。
コロナ禍が終わり、海外から日本に訪れる人が増えてきている。上野公園を歩いていると日本人よりも外国人の方が多いのではないかと思われるほどだ。中国語や韓国語、英語だけではなくさまざまな言語で話す人たちの姿が見られる。
円安で物価上昇率が世界水準と比較すると緩やかな日本は海外からの旅行者にとっては魅力的に映るようだ。旅行者に日本に来た目的を訪ねた記事も多く読む機会がある。それによると異文化を実感できることが魅力だという。ほかの国にはない独自性があるのは歴史上日本が他国とは異なる文化の形成をしてきたことによる。
中には日本の食文化に魅力を感じる人もいる。いわゆる和食は海外でも一定の評価があるようだ。しかし、この和食といわれているものをよく調べてみると興味深いことが分かる。ジャパンガイドによると訪日欧米豪外国人に最も人気のある日本での食事は、1位ラーメン、2位肉料理、3位小麦粉料理であるという。日本ではラーメンは中華料理の区分であるし、肉料理に含まれるとんかつやすき焼きなども本来外国の料理を日本式に変更したものだ。3位の小麦粉料理の代表はお好み焼きやたこ焼きなどであろうが、その材料の多くをアメリカなどの小麦生産業者からの輸入で賄っていることは周知の事実である。

いわゆる和食として日本人が考えるのは料亭などで出される会席料理の類であるが、この認知度はさほど高くはなさそうだ。よく考えてみれば和食と呼ばれているものに決まった制限はない。日本文化が歴史上海外の食物を取り入れながら変わっていき、いまも変わり続けているように、和食もまた変化を続けているのであろう。外国人に人気のあるラーメンも中国で作られているものとはかなり違っているらしい。だしの取り方や麺の作り方、ゆで方まで様々な日本化がなされて今の形になっている。そして、一口にラーメンといっても地域や店舗によっていろいろなものがあり、現在でも改良が続けられている。
韓国では日式(日本風)料理といえば、トンカツやおでんなどだそうだ。アメリカ人は唐揚げや餃子、コロッケが人気であるという。いずれも日本人にとっては日本料理の周辺にある料理で和食そのものではない。和食は様々な海外の食文化を摂取し、それを日本風にアレンジして出来上がったものであることを再認識した。こうしたハイブリッドな成り立ちが多くの人に評価を受ける要因なのだろう。
古本屋でたまたま手にしたイタリアの作家、ジャンニ・ロダーリの小説『猫とともに去りぬ』を読んでいる。掌編小説集だ。
ストーリーは荒唐無稽なもので、ファンタジーというジャンルになるのだろうが、そこに強いアイロニーが込められているのが面白い。たとえばフィレンツェが水没しかけているので、魚になることを選択した家族は、海に入って無事に魚になるのだが、魚体のまま人間とのかかわりを続けていこうとする。そしてある時、海底に大量に遺棄された未解決案件の文書を発見し、それを取り除くと海底にある栓が抜けて無事に海水面が下がったという。そんなような話だ。
社会の現実を描こうとするとき、詳細に描きとろうとするとディテールの煩雑さに本質を見失うことがある。このような小説の手法をとると、伝えられることは限定されるものの、本質は伝えられるといえる。小説の持つ力のようなものを感じている。
ソーシャルメディアのLINEを提供しているLINEヤフー株式会社の傘下にあるLINEリサーチが調査した中高生のなりたい職業という調査が発表された。一時期はYoutuberが首位を占めたがこの調査の結果はかなり変わってきている。現実的な人生選択が中高生にも迫られているのかもしれない。
同調査によれば中学男子のなりたい職業の1位は国家公務員・地方公務員で、2位がスポーツ選手、3位が動画投稿者であり、中学女子は1位が教師や大学教授など、2位がミュージシャン、3位が校務員であった。高校男子になると1位は公務員、2位はシステムエンジニアやプログラマー、3位は医師であり、高校女子は1位が公務員、2位が看護師、3位が臨床心理士となっている。一見すると雇用が安定しており、社会的評価が高い職が選ばれているようだ。中学生の場合はまだ夢の要素の方が濃く、芸能人やゲーム関連業界、イラストレーターなどの自分の興味や趣味に関連するものが多く選ばれているが、高校生になると工業デザイナーや事務職などの安定収入の可能性の高そうな職が選ばれている。
この調査はソーシャルメディアの利用者に対して行われたものであり、サンプル数も1047と多くない。かなりのバイアスがかかっている可能性があるが、それでも若年層の堅実志向はうかがえる。長引く経済的停滞と政策の失敗、さらに安定しない雇用状況などが若者たちに「無謀な夢」を見させられないのかもしれない。公務員を選ぶことは決して悪いことではない。選択理由の回答の中にも安定収入ではなく、社会貢献をあげているものもあるという。大切な志だ。
ただいまの日本が求めている人材は社会の維持だけではなく、現状を超える何かを生み出すスキルを持っている者である。ランキング上位にあがる必要はないが、イノベーターを志す人がいてほしい。Youtuberなどの動画投稿者になりたいという子どもがふえたとき、世も末と思ったものだが、今考えると、自分の才覚で何かを切り開こうという考え方自体は尊い。今後現れる何らかの仕事で夢の追求、社会貢献をしてくれる若者が増えることを願わざるをえない。
LINE Research, a subsidiary of LINE Yahoo Corporation, conducted a survey on the desired occupations of middle and high school students. The results show a shift in preferences, with public service roles being popular. However, younger students are more drawn to dream-related careers, while older ones prioritize stable income. The survey reflects a pragmatic mindset among the youth, possibly influenced by economic uncertainties. Despite concerns about the popularity of careers like YouTuber, the determination to carve out one’s path is commendable, fostering hope for future contributions and advancements.
休日運転手の私だが緊急車両と遭遇することは少なくない。ほとんどが救急車である。接近時の対応は感動的なことが多い。
背後から救急車が近づく場合を考えよう。多くの車が速度を落とし、ハザードランプを点滅する。二車線しかない場合、左右にギリギリまで詰めて、真ん中に救急車の通り道を作る。こうしたことが打ち合わせもなしにできてしまうのは感動的だ。
ドライバーはこのようにうまくやるが、歩行者の中には緊急車両が接近しているのに横断歩道をゆっくりと渡り、行く手を塞いでしまう人をよく見る。彼らがモラルに劣っているとは思えない。恐らくは緊急時の対応に不慣れなのだ。振る舞い方が分かればとうせんぼはなくなるはずだ。
緊急事態にいかに振る舞うかはこの国に住むものの必須のスキルだ。いろいろな場面を想定して備えておくことは無駄なことではない。
元旦から天災人災が相次ぎ、波乱の幕開けとなった。ただ、暦の上では正月であることには変わりない。正月気分は元日の地震で吹き飛んだ。でも、正月扱いはいつまでなのかは気になる。
ちなみに古典作品を読んでいると、旧暦の1月は月末まで正月と表記されている。元日と人日の節句が宮中の大行事だが、その他にも様々な祭事があるのが1月の特徴である。
関東では7日までを松の内と考える地域が多い。そこまでは注連縄を飾り晴れの時間であることを示す。これが11日とか15日までとかの地域もある。
今年の場合、5日までを祝日扱いにしているところが多い。6日は土曜だから土日の料金体系になる。結果的に8日まで休日の扱いとなるというわけである。
正月を祝うことは他の祭日イベントに比べると伝統的かつ保守的だ。大晦日の夜に渋谷で騒ごうなどとは思わない。そこが土着の祭日とそうでないものの差なのだろうか。