カテゴリー: エッセイ

アメリカの大統領選挙が気になる

 口さがない言い方をすれば次のアメリカの大統領選挙には危険性を禁じえない。バイデン大統領は高齢であり、いい間違えや記憶違いが目立っているという。80代であれば無理もない。人間的には良いのだが、高齢であることだけはいかんともし難い。緊急事態のときに果たして適切な判断ができるのか心配になる。

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 対して共和党はトランプ氏が代表になることが確実視されており、彼のアメリカ至上主義はアメリカ国内のみならず世界の分断化を加速してしまう。できれば再登板は避けてほしい。

 この両人以外の人材はなぜ出てこないのだろう。アメリカほどの国が世代交代できない理由が分からない。政治の世界には独特の雰囲気があるのだろうか。

 我が国にも失言と知識不足を何度も繰り返しながら引退しない政治家がいる。総理になるためには無視できない権力を持っているらしい。政治家に定年は要らないが、しかるべき年齡に達したら勇退することを考えた方がいい。老人と狂人の争いと揶揄される大統領選挙をアメリカ国民はどのように考えているのだろう。

無駄な時間

 時間を節約するためには無駄な時間を書き出し、時間を可視化して自覚することから始めようといった内容のネット記事を読んだ。至極正論である。ただ、無駄な時間とは何なのかと問い直すと少々怪しくなる。

 仕事をこなす上で、直接労働にかかわらなかった時間を無駄な時間と定義するならばわかる気がするが、ならば仕事をしている時間だけを集めればその人の効率は上がるのだろうか。大いに疑問である。この考え方は明らかに人間を機械に置き換えている。スイッチの切り替えで仕事ができたりできなかったりすると考えるのは無理がある。

 無駄な時間と思われるものが実は何かを行う上では重要であつたりする。なにもしないことによって、次にできることが現れることもある。極めて乱暴な言い方だが時間に無駄を感じること自体、時間をうまく使っていないことになる。

 私たちが過ごす時間のすべてには何らかの意味がある。それをどのように活かすことができるか。それが本当の時間管理というものだろう。

国とは何か

 建国記念の日はその前進を紀元節という。初代天皇とされる神武天皇が橿原宮で即位したという日本書紀の記述を強引に現行の暦に当てはめたものであり、神武天皇の存在自体が伝説化されたものである以上、史学的な根拠は乏しい。紀元節は国家としてのアイデンティティを強化し、国威発揚を目的とした行事であった。

 戦後この祝日を復活することはGHQにより拒否されたが、その後、紀元節の色合いを薄め建国という事実そのものを祝う日という意味を込めて建国記念日とすることで野党などの同意を取り付け今にいたった。他国からの独立とか未開の地への移動によって国家が建設された場合は具体的な日付が特定可能だ。しかし日本のように天皇制が維持されてきた国家で、しかも創成期が有史以前に溯ってしまう場合はいつが始まりということはなかなか難しい。

 ならば、一体、国とは何なのか。神武天皇以前に日本列島に住んでいた人たちはこの国の住人ではないのだろうか。神武天皇の即位に関連づけて建国記念の日を決めた以上、やはり天皇制の開始を国の始まりとしていることになる。天皇は日本の象徴ということはこういう意味である。

 国としての勢いが弱くなりつつあると言われる日本において国とは何かを考える必要がある。かつての皇民教育が国民を戦場にかりたてたことは忘れてはならない。ただ、この国の歴史や、先祖が伝承してきた伝説、口碑の類は知っておく必要がある。

 

花見は早まりそう

 気象関係者によればこれから高温傾向となり、梅や桜の見頃が早まりそうだということだ。花粉の飛散も始まりそうである。

 最近はマスクをせずに外出しているがそろそろ花粉症対策を始めなくてはなるまい。対策薬も服用を検討しよう。

 東京は雪のが日陰ではわずかに解け残っているが、もう次の季節だ。これから体調を崩さないようにしたい。

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富山湾のイワシ

 富山湾で異常なほどマイワシが獲れているそうだ。漁船に積みきれないほどの大漁で網に掛かってもそのまま放流している現状だという。

 確か昨年も大漁のイワシが海岸に押し寄せたはずだ。気候変動と先日の能登半島地震の影響を考えたくなる。豊漁は価格の下落をもたらす。しかし、豊漁のあとは不漁となる可能性が高い。収穫量を調整するとともに保存方法や有効活用を考えたい。

 イワシはかつては下魚の扱いだったが、鮮度さえ保たれれば金の取れる魚種となった。加工の仕方次第では和食にも洋食にも合う。干物としても使える活用法の多い魚だ。

 日本近海で取れる魚は食料自給の鍵となる。大漁のイワシをいかに使うのかは今後の日本の食のあり方を考える試金石となるはずだ。

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人生の特別な場所

 病院に行くことがあった。緊急入院の手続きをする家族の横に嬰児を抱えた若い母親が並んでいた。当たり前のことだが、病院は人生のターミナルである。そこが目的地ではなく、通過する場所であるのにも関わらず、多くの人々が通り過ぎる。

 人生で一度も入院したことがないのが私の自慢であるが、よく考えてみれば生まれたときは病室にいたはずだ。これから何らかのきっかけでお世話になることもあろうし、そこで生命の終わりを迎えるのかもしれない。

 こういうことは日常生活の中ではまったく意識に上らない。緊急車両が目の前を通り過ぎたときでさえ、他人事としか思えない。いざというときになってたち現れすべてを覆ってしまう。人生にはこういう特別な場所がいくつかある。

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難題

 バイオリズムなるものがあるか知らないがいまはその下降段階にある。様々なことに問題が発生している。それをただ受けとめるしかない。大切なのはこの状態も長くはないと諦観することだろう。なんとかなる。そう思うしかない。

過去の映像

 動画サイトなどで昭和の中ごろの映像をみることができる。デジタル修復技術によって鮮明によみがえった写真や動画はまるで映画の風景のように見える。例えば戦後間もないころの東京の映像は、貧しいが活力のあるさまが映し出されている。おそらく復興のエネルギーやさまざまな矛盾が横溢していたに相違ない。

 今と違ってうつむいて歩く人はいない。スマートフォンがないからである。和服を着ている人も多く、男性は帽子をかぶる人が多かったようだ。建物はほとんどが平屋で、狭い歩道に肩を時にぶつけながらも人々が歩いている。こういう風景がかつてあったことに驚くのである。

 現在の日本の風景も数十年後には奇異に思われるようになるのかもしれない。ほとんどの人がデジタルデバイスに魂を吸われているように持ち歩き、やたらと写真や動画を撮る。おそらく未来の人はスマートフォンは持たないだろうし、写真や動画も含めておそらく着用型、もしくは埋め込み型となっているのかもしれない。人口が激減したため、町は閑散としているがそれでもいまより多くの情報が行き交い、さかんにビジネスも行われているのかもしれない。あるいはすべてがうまくいかず廃墟が続くようになるのか。それは分からない。

 過去の映像を見ている自分と、未来に後輩たちにみられる今の自分を思って不思議な気持ちになっている。

林間都市

 私が大変お世話になっている町に中央林間がある。東急田園都市線の終点駅だがなぜか中央を名乗り、しかも林間とは何とも不思議な名前である。これは実はこの町が人工的な計画都市であることに関係する。

 中央林間駅付近の道路を俯瞰すれば、それが意図的に建設されたものであると分かる。昭和の初めごろ、小田急が都市開発のために林間都市構想のもと、雑木林を切り拓いて宅地造成を始めた。東急の田園都市構想に倣ったものとも言われている。田園より奥の林間といったところか。

 この辺りについて評論家の唐木順三は林間というより森の趣きがあり、紅葉の季節には御伽の国のようであったと述べている。ただ、開発は意図に反して進まなかったらしく、都市となるのには時間がかかったようだ。その後、小田急江ノ島線が快速急行で新宿までを結び、東急が渋谷や大手町までを乗り換えなしで結ぶと急成長することになった。

 鉄道会社が都市開発の核となることは全国各地で見られる。人口減少時代に入って郊外都市の需要は相対的に低下している。ただ適度な人口分散のためには、やはり都心だけに集中することは好ましくない。

 少し尺度を変えて考える。日本の人口集中の程度を可視化した地図を見て驚いたことがある。横浜市より人口の少ない地方自治体を色塗りすると、日本列島のほとんどが彩色されてしまうというのだ。もともと日本は関東地方に人口が集中する傾向にあったが、人口減少局面においてそれが顕著になり、一部の自治体が限界集落化しつつある。

 過疎も度を過ぎると様々な問題があるが、過密もそれ以上の問題をもたらす。適度な人口分散を促す政策は不可欠だ。そのためには関東地方でなくても不利にならないインフラの保障がいる。何も窮屈な満員電車に精神を蝕まれる必要はない。リモートワークができる業種は東京に固執して高額の固定資産税を払い続ける必要はない。

 かなり脱線したが本当の意味での林間都市は関東地方や現在の人口集中地域以外にも展開しうる。テクノロジーの力を借りて地方に住むことが決して不利にはならず、むしろ精神的に充実し、イノベーションも起こりやすくすることを考えるべきだ。若者が各地域で生き生きと活躍できることこそがこの国の発展の条件ではないか。

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アメリカのふるまい

 中東におけるアメリカのふるまいが世界を動かそうとしている。伝統的に親イスラエル、反アラブの立場をとるアメリカが、ヨルダンにおいてイラン系の組織から無人攻撃機の攻撃でアメリカ兵が死亡した。これに対する報復が行われ、少なくとも45人が死んだと報道されている。

 これとは別に紅海などで民間の商船などに海賊行為を行っているイエメンのフーシ派の拠点に対し、米英および豪、バーレーンなどの陣営が攻撃を行っている。この方面に関しては日本郵船が運航する貨物船の拿捕、略奪されている事実があり、当事者になる。このフーシ派の後ろ盾がやはりイランであるようなので、話は複雑になる。

 アメリカは間接的ではあるがイランに対して敵対関係であることを世界中に表明したことになる。これまで様々な局面で対立してきた両国だが、オバマ大統領の融和政策以降表面的には対立を避けてきた。それがいままた民主党の大統領であるバイデン氏により覆されてしまったことになる。

 中東の問題に欧米が絡むとこじれるのは歴史上繰り返されている。今回もまた同じ結果になりそうだ。ロシア、中国や北朝鮮などの国々もこの対立を巧みに利用しようとしている。日本は資本主義陣営でありながら、中東とは独自の関係を築いてきた。油田の取引など経済的な利害関係は大きい。第3の立場として何か貢献できることはないのだろうか。国際平和に置いて我が国が果たせるのは軍事的なものではない。交渉の専門家を育てることが国としての責務といつも考えている。