いかに速く本を読むかという能力に対する魅力は大きく、さまざまな速読術なるものが公開されている。私もかつては通勤電車の中で吊り革につかまりながら文庫本を速読する技を身につけようと試したことがある。
確かに少し速く読めるようになったが、その分細部への考察がおろそかになり、大切な問題を読み落としている気がしてならなかった。電子書籍をスマホやリーダーで読むときも同じで身につく読書になっているのかついにわからなかった。
私は読書ブログに読んだ本の感想を書いているが、感想を書くときも速読した本は通り一遍のことしか書けなかった。つまり速く読んだが読めてはいなかったということではないかと考えている。
速読だけではなく、時には遅読、精読も必要だと思い、本によってはメモを取りながら立ち止まって読むことも必要だ。文庫本にいろいろ書き込みながら読んだ学生時代のような読み方をこれからは時々してみよう。
