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西向く侍

 気がつけば11月も最終日です。小の月を覚えるのに西向く侍という覚え方がありますが最近は知らない人も多いかもしれません。

 小の月を並べてみると二四六九と十一月になりますが、最後の十一という漢字を縦書きにしてくっつけると武士の士に見えることから、侍と読んで語呂合わせをしたものです。侍が西を向いているという状況に無理はなく、何らかのストーリーさえ感じられますので覚え方としては上出来なものです。

 小の月は何か一日損をした感じになることがあります。もう一日(2月ならばもっと)あるはずなのにそれができないという感覚です。逆に得したと思うこともあります。月俸制の人にとってはプレゼントのように感じるでしょう。何ごとも考え方次第です。

 小の月のつごもりの翌日は時計のカレンダー合わせの日でもあります。日付表示機能のついている腕時計はこの日に竜頭を回します。もっとも最近の時計はカレンダー調整を自動でやってくれるものが多いのでこの作業は減りました。

 月の長さが一様ではないことは、私たちの生活が単純には割り切れない自然の摂理に基づいていることを思い出させてくれます。これは意外と大事なことなのかもしれません。

曇止め

 今朝はかなりの冷え込みです。これから気温は上がらないようで、ほぼこのまま夜を迎えそうだということです。風邪やインフルエンザの流行も間近でしょう。

 マスクを着けると眼鏡が曇るのが厄介です。曇りにくいマスクというものも売っているようですが、いつも用意できるとは限らない。そこでネット検索してみると警視庁の推薦する方法がヒットしました。

 マスクの上辺の折り込むかティッシュを挟むという簡単なものです。折り込み式は曇りの度合いを軽減しますが完全には防げません。ティッシュを使う方法はものぐさの私には向いていません。いずれにしても大切なのはうつむかないことです。水滴となった吐息を眼鏡のレンズが受け止めないようにすることが肝要なのです。

 昨年までは眼鏡をかけなかったので気にならなかったのですが、これからの季節はちょっとした対策と姿勢を正すことが必要だと分かりました。

減らして増やす

 労働時間の短縮に関しては行政の指導もあるため、強制的に進められています。ただ、単純に仕事量を減らすのでは全体的な利益が減ってしまう。それでは現状維持ができなくなるのが問題です。

 私たちが目標にするのは決して現状維持ではありません。むしろ発展の方法を模索し続けなくてはならない。エントロピーの法則に抗うためには常に生産の方法を考えなくてはなりません。短時間で効率をあげるためには、仕事の内容を厳選するか、働き手の技能を上げるか、もしくは機械の補助を活用するかでしょう。おそらく、そのすべてをやらなければ達成できない。

 とりあえずは退勤時刻の30分後にすべての業務を終えることを目標にします。私の仕事の場合、これはかなり困難ですが少なくとも自ら制御できる項目については強制終了の時間を考えていきます。

 働くことに生きがいを感じる人にとってはこのやり方はかなりの苦痛も伴います。しかし、パラダイムシフトがなされなくては時代に対応できません。

みんなで作る

 個人の幸福が尊重され過ぎた代償として私たちは公共の福祉についての価値を下げてしまいました。社会が縮小化するいま、改めて共同体の幸福を考え直す必要があります。

 個々人が幸福を追求することは現代社会の常識であり、条件でもあります。個人の幸福が保証されているからこそ、私たちは安心でき、明日を生きる活力が得られます。ただ、さまざまな閉塞感が漂う昨今の情勢においては、個人の利益追求だけでは立ちゆかなくなっていることも事実です。一人ではできない段階に入っています。

 誰かが成功してもそのために多数が不幸になるという悲しい現実も情報化社会にあってはすぐに顕在化します。それが環境問題など地球規模で影響を与えるものとなると一層深刻です。誰か一人が幸せになるということが難しいのです。

 このような現況にあって必要なのは人間が集団の生物であるという再認識です。一人では生きられない人間は幸福の基準を個ではなく集団に置くべきなのです。そしてその集団が成り立つためにはより大きな環境が保全されなくてはならない。そうした基本に立ち帰ることが不可欠なのでしょう。

 人のために何かをする尊さを先人は語り続けてきました。この話はそれを別の表現で述べているのに過ぎません。まずは自分の近くにいる人を幸福にするために何ができるのかを考えていくべきなのです。未来はみんなで作るものなのです。

つるべ落とし

 日没の時間がどんどん早くなっているのを感じます。この歳になっても季節ごとの日照時間に関する感覚がつかめないのはなぜでしょうか。

 午後5時になるとかなり暗くなり、町の灯りが煌々と輝きます。夏至の前後は7時を過ぎても明るいことを考えればかなり大きな違いがあるといえます。これだけの変化を私はなぜ日々実感できないである時急に気づくのか。それは私が天体の運行による自然現象に向き合って生きていないからに違いありません。

 私たちは毎日の生活を時間という人工的に作り出した物差しを基準にして過ごしています。地球の公転と自転運動に基づいた目盛りであるのは確かですが、そこにある意味を付託し、独特の感覚を見ようとするのは人為的な営みです。時計がなければ太陽の位置を基準に生活が組み立てられるはずですし、日没後は平板で底の知れない、しかし必ず終わる夜があるはずです。

 私たちはそういう感覚を忘れたために秋の日短さを感じるのではないでしょうか。

形から変えてみる

 形から変えてみることも大事です。膠着状態を破るきっかけの一つにはなります。

 現状の打破がなかなかできないときには内容よりも外見を変えてみるという手もあるのではないでしょうか。外見が変わればそれに伴う環境に多少の変化をもたらすことができます。付け焼き刃でもしばらくは効果があります。そのうちに中身が追いついてくるかもしれない。それを待てばいいのでしょう。

 長らく使った衣装を着替えることは勇気が要ります。これまで培ったイメージを捨てることになるかもしれない。それでも次の段階を目指すためには、場合によっては評価を一変させる手段が必要になるのです。

カラーマスク

色つきのマスクはすっかり市民権を得たようです。薄いピンクや水色だけでなく黒や茶色、なかには水玉などの模様がついたものも見かけるようになりました。

 花粉症対策で急速に広まったマスクは、子どもの頃は重傷の風邪でなければつけることはありませんでした。マスクをつけるという行為自体が深刻な感染症を想起させるものだったのです。それが予防対策として推奨されたのをきっかけとして健康な人でもつけるようになりました。春先は先述した花粉症への配慮で街中にあふれる光景が見られます。

 白いマスクの持つ病気のイメージを軽減するのが色つきのデザインでした。確かに女性のつけるピンク色のマスクは優しさも演出できます。服の色と合わせるようになるともはやファッションアイテムとなっています。記憶では黒いマスクを普及させたのはファッションデザイナーでした。

 マスクには自分の存在を隠したいという願望が内包されることがあります。自信がないときにマスクを着けて自分の状態の発信源である顔の面積を減らすのです。また、マスクをつけると多くの人はマスクの印象を中心にするため個人への注目が薄れるという現象があります。派手なマスクを着けるのは、人々の注目をマスクへの注視によって減少させることを狙っているのかもしれません。

 恐らく10年前には見られなかった色とりどりのマスクです。この先またどのようなものが生まれてくるのかと考えると楽しみでもあります。いやマスクなどつけなくてもいい環境を作ることの方が大切なのですが。

高低差

 想定以上の被害を出している台風19号です。私の住んでいるところは幸い大きな被害はありませんでしたが、すぐ近くでは河川の氾濫や冠水、浸水などの被害が出ています。おそらく復旧までには相応の時間がかかることが想定されます。

 今回の台風被害の現状から浮き彫りになったことがあります。河川の氾濫にかんするリスクは日常生活ではなぜか忘却されていたことです。わずか数センチの高低差が水害を生み、それが甚大な被害をもたらすということは容易に想像ができることでありながら、なぜか日常生活の中では忘れ去られてしまいます。川の近くに住むということはそれなりの覚悟が必要なはずです。それがいつの間にか忘れ去られてしまう。特にその場所に長くい続けた人ではなく、新住民にその知恵が伝達されないままになっていることが多いように感じます。

 伝統的に川べりに住む人たちにはリスクを見越した対策があります。恐らくライフスタイルも被災を織り込んだものになっているはずです。そこには様々な知恵もあるはずです。私たちはそういう生き方も学ばなくてはならない。日本に住むということはどこであっても被災機会があると考えるべきです。今回は水害でしたが、ありとあらゆる天災に見舞われる可能性があるのがこの国の現実なのです。

 わずかな高低差が命運を分けるという今回の教訓はそれとして貴重なものですが、様々なレベルでこのような生死を分ける目安というものが実はあるのではないでしょうか。普段からそうしたものに敏感になること、そしてたとえ不利な条件でもそれに対応できる何らかの策を考えておくことが私たちがこの国で生きるための条件であると実感しています。

ベルト交換

 最近覚えたことに腕時計のベルトを交換する方法があります。難易度があるのですが、交換可能なベルトが意外に多いことが分かりました。

 多くの時計はバネ棒というバネが内蔵されている心棒を用具を使って外すことでベルトが取れるようになっています。革ベルトなどはほとんどがこれだけで留まっているので要領を覚えたなら誰でもすぐに付け替えができます。

 メタルベルトは少し堅いものの要領は同じで器具さえあれば自分でもできるものがあります。ベルトが壊れて使えなくなっている時計を復活させることができるのは嬉しいことです。

 実はやってみればできるということは他にもありそうです。ものによっては自分でやった方がいいものがある。それを発見する楽しみが増えました。

10%

 今日から消費税率が10%になりました。過去に税率を上げた後には大きな政治的動揺があったことを考えると今回はいまのところ静かです。

 1000円のものを買うために100円の税金を払わなくてはならないということはよく考えると大きな負担です。幅広く税を集めるというこの税法は弱者にも同様の痛みを要求します。さまざまな救済措置もそれを使いこなす知恵がなければ活用できません。この点の啓蒙活動はもっとやるべきでしょう。

 これが最終段階とは思えません。近い将来にさらなる増税があるはずです。それまでにお金の使い方扱い方に関する知識を向上させていくことが不可欠です。