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小雪

 夕刻の雨に白いものが混ざった。これが雪ならば初雪ということになる。すぐに止んで何ものこっていないが。大学共通テストの日には天候が荒れる日がある。恐らく荒天の日を印象強く覚えているというだけなのだろう。能登の受験生はどうなったのだろう。明日も天候が心配だ。

いつまで正月

 元旦から天災人災が相次ぎ、波乱の幕開けとなった。ただ、暦の上では正月であることには変わりない。正月気分は元日の地震で吹き飛んだ。でも、正月扱いはいつまでなのかは気になる。

 ちなみに古典作品を読んでいると、旧暦の1月は月末まで正月と表記されている。元日と人日の節句が宮中の大行事だが、その他にも様々な祭事があるのが1月の特徴である。

 関東では7日までを松の内と考える地域が多い。そこまでは注連縄を飾り晴れの時間であることを示す。これが11日とか15日までとかの地域もある。

 今年の場合、5日までを祝日扱いにしているところが多い。6日は土曜だから土日の料金体系になる。結果的に8日まで休日の扱いとなるというわけである。

 正月を祝うことは他の祭日イベントに比べると伝統的かつ保守的だ。大晦日の夜に渋谷で騒ごうなどとは思わない。そこが土着の祭日とそうでないものの差なのだろうか。

陽光の恩恵

 太陽光発電の腕時計の充電の度数を表す表示が少しずつ減少している。日照時間が減っているのに加えて、コートの袖などで時計が隠れることが多いためだろう。

 師走も上旬が終わろうとしている。一年の中でも夜の長さが長い時期だ。出勤時には月と明けの明星が冴えていた。ソーラー発電にとっては不利な季節だが、せめて歩くときは時計の盤面を少しでも当てるようにしよう。

 陽光の恩恵を実感することは少くなっているが、私はこんな場面で太陽のありがたさを思うのである。

冬の景

 何気なく街を歩いてみた。気がつけば多くの落葉樹はもう半分以上の葉を落とし、さらに少しずつ身軽になりつつある。今朝は雲が垂れ込めてかつての居住地のような薄暗い風景だ。なぜかこの方が落ち着くのは深層で思う冬の景がこうであるからかもしれない。

 今日はそれでも寒さが厳しくはなく、手袋やマフラーはなくても済む。それが欠かせなくなったらまた感覚が変わるのだろう。基本的に冬はきらいではない。乾燥した晴天が苦手なだけなのだ。

2歩下がる

 月初めは少し気分が変わる。正確には変えるように無意識に考えるようにしている。特に師走の始まりは意図的に何か区切れをつけようとする。

 私にとってはそれだけではなく、安住のルーティンから抜け出すための区切りとなりそうだ。いや、これも正確にはそうしようとしている。何も考えずに物事を行うのは楽でよいがいつまでもそうしてはいられないこともある。

 まずは初速度をつけなくてはならない。ここで大きな変更が生じる。精神的にも辛いことが起きるだろう。私の場合は過去の遺産を整理することから始めなければならない。価値を感じていたものを手放すのは勇気と一種の狂気がいる。でも、やらなくてはならない。

 ものを捨てれば心が落ち着くと説く人がいるがあまり当たってはいまい。落ち着くのではなく諦めるのであり、逃げであり消滅でもある。それを越えてでもことを行うのが今の私に求められている区切りなのだ。

 師走故にいろいろ考える。私にとってはまず3歩進むための2歩後退の月になるかもしれない。これも正確にはそうしようとしている。

寒の前の暖

 昨日の日中は上着を着た身体には汗ばむほどの暖かさだった。今日はさらに気温が上がるらしい。そして土曜は急降下する。寒の前の暖である。

 魚津に住んでいた頃、嵐の前は少し気温が高かった。気圧の関係か何かわからないが僧ヶ岳がやけに大きくせり出して見えたら、翌日は荒れることを覚悟しなくてはならなかった。雷鳴とともに風雪が来る。場合によっては相当の積雪になることもあった。

 その経験が関東にも応用できるか否かは分からない。低気圧の東進に伴って、吹き込む風が南から北に代わり、大気の大幅な交換があることは同じなのだろう。土曜日の予想最高気温は13℃、日曜日は11℃でこの時期の身体にはかなり低く感じるはずだ。

 手袋はコートのポケットに入っているが、マフラーはまだ出していない。そろそろ出番なのかもしれない。

木枯らし

 今日、東京で今季初めて木枯らしが観測されたという。また、木枯らしの発表は3年ぶりという。

落葉の季節

 朝、コートについて書いたが私としてはさほど寒さがこたえるといった程度ではなかった。むしろ乾燥が際立ったことが問題でこれからは風邪をいかに避けるかが問題になる。

 木枯らしの名の通り、いま急速に落葉が続いている。けやきは風に舞いやすいのか、旋回しながら舗道に落ちてくる。そしてアスファルトに積もった落ち葉は自動車が通過するたびに、再び空中に舞い、また旋回しながら落ちてくる。恐らくこれを何度も繰り返す葉もあるのだろう。

 あの落ち葉をかき集めている方の苦労を考えている。しかし、それもすぐに忘れてしまい自分の今日の目的地に急ぐ。冬は直ぐ側にある。少し慌てている。

冬の更衣

 樟脳といまでも言うのか分からないが、衣服の虫害を防ぐための薬剤には独特の臭いがある。今日はかすかにそれが感じられるのは、外套を久しぶりに出した人がいるからだろう。

 今朝は冷え込んでおり、10℃に達していない。私もかなり悩んだが今日は止めることにした。この寒さは明日で一区切りあるようだ。そろそろ用意しなくてはなるまい。

師走並みの寒気

 昨日あたりから寒気が南下しているようで急速に寒くなっている。寒さというのはちょっとした不安を掻き立てるようにできているらしく、言葉にならない感覚が覆いかぶさっている。

 平年以下の気温になるのは14日火曜日までらしく、その後は平年並みに戻るとのことだが、異常な猛暑に慣れてしまった身体にとっては急激な温度変化は体調を崩すことに直結しやすい。電車に乗っても、買い物の店に入っても咳をしている人に多く出会う。再びマスク生活を復活しなくてはならないのかもと思い始めている。

 寒くならないのも心配だったが、寒くなるとそれも困ると思う。勝手なものだ。

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クリスマスへの切り替え

 ハロウィンが終わったその夜にすでにカボチャのオブジェは片付けられ、クリスマス仕様に置き換えられていた。商機は隙がない。

 つい先日まで夏日だったのでクリスマスの雰囲気は全くないが、すでにラッピングや音楽はクリスマスを意識したものになっている。これからの日暮れが早くなるとますますその気配が感じられるようになるのだろう。

 コンビニエンスストアでは年賀状が売られ始めた。季節感が狂いがちな昨今だが、人事の方は確実に推移していく。