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ナフサをめぐる取り組み

 中東情勢に安定化が見られないいま、日本ではナフサの供給不足による不安が徐々に始まっている。原因は供給の円滑性が滞り、必要な所に行き渡っていないことにあるらしい。政府の説明は在庫は十分にあるから心配するなの一点張りだ。しかし、この手法は長くは続くまい。

 原料が届かなければやがて品薄になる。そうなってから売れば利益率は高い。商人がそう考えるのは至極当然である。これを統制するのが政府の役目なのだが果たして機能しているのだろうか。

 消費者レベルでのプラスチック使用を節約しても現今の問題の解決には容易には繋がらない。ただ、危機意識を多くの人が共有することにより、流通の目詰まりをもたらす関係者への圧力を与えることにはなるのかもしれない。何よりも指導的立場にある部署が積極的に動くべきなのだ。医療機関での資材不足は人命に関わる。

 いたずらに危機を煽るのは論外だが、中東の戦局に終わりが見えないいま、ある程度の現実的状況説明と取りうる対処の執行報告を政府がするべきであると考える。

レアアースどうする

 中国が日本に対する経済的制裁としてレアアースの輸出量の規制をちらつかせている。希土類の世界的シェアは中国が群を抜いており、その規制は相当のダメージになるのではと考えられている。

 対抗措置として日本も半導体製造に関わる技術の制限を行うべきだという意見もあるが、問題を複雑化するだけでなく、その有効性も疑問視されている。やらない方がいいだろう。相手と同じことをしていては解決できない。

 当面は賢く立ち回り、交易を続けるのがよいと考える。いままで以上のコストがかかることが予想されるが乗りきらなくてなるまい。その中でこの分野でも一国依存を止めることを目指さなくてならない。

 すでに使用された機器から希土類を取り出して使うリサイクルも研究が進んでいる。使い捨てできる時代は終わりつつあるのだ。都市鉱山とも言われる資源の再利用は至急必要な技術である。いまのところは高いコストが課題となっている。中国から買った方がはるかに安いのだから仕方ない。ただ、現在のような問題が出来したときにコスト以上に必要に迫られることになるに違いない。まずは希土類の再利用を商業化するべきだろう。

 もう一つ、よくいわれるのが日本国内にレアアースの鉱脈がある可能性があるということだ。多くは海底にあるという。特に南鳥島近海の海底にあるものは純度が高く質がいいらしい。問題は数千キロメートルの海底から発掘することだが。採掘のめどは立っているようだ。かなりのコストはかかり採算には合わないが国家の安全上は不可欠らしい。

 本当はレアアースのいらない技術の開発が必要なのだろう。技術革新は世界を大きく変えるがそれは滅多に起こらない。大切なのは必要に迫られる切迫感と何とかしようとする人々の意志だ。いまの日本にはそのどちらも欠けている。今回の中国リスクはそれを思い出させるにはよい機会なのだろう。

太陽光発電に新機軸

 フィルム型のパネルで太陽光発電ができる新技術が注目されている。日本人が発明したというペロブスカイト太陽電池は、軽量で薄く曲げて使うこともできるという。

 ならば、いわゆるソーラーパネルの設置による森林破壊や、パネル廃棄時の無駄なコストについては解消される可能性が高い。フィルムの扱いについても、森林破壊ではなく、現在ある建築物に貼り付ける形で運用できれば心配はなくなる。廃棄にかかるコストも軽減されそうだ。

 この発電システムで必要なのは新機軸へ移行するときに起こる制度上の問題点をよく考える必要があることだ。既得権やインフラとの関係、過渡期の作業工程を俯瞰的に予測しておかなければならない。ここ数十年にわたって繰り返してきた失敗を避けるためにも。

高い能力と引き換えに

 人工知能があらゆるところで使われ様々な応用がなされている。その能力には驚くべきものがあるが、より驚くのは電力消費の多さだ。

 人工知能の頭脳にあたるサーバーは従来より性能と規模が大きく、そこで消費される電力は飛躍的に増えるらしい。その多さは一つの国家の年間消費電力に匹敵するとも言われる。その電力をどのように確保するのかが問題になる。

 つまり、AIの時代になってもやはりエネルギー問題は解決できず、伝統的な水争いが起こる可能性があることになる。電力消費のなるべく少ない機械の開発が急がれるが、人工知能の構造上、電力不足からは免れることはできそうもない。高い能力を引き出すにはやはり地球資源を消費しなくてはならないようだ。解決策を人工知能に考えさせようか。