隣町のコンビニを訪ねたことろ、窓辺に大量の羽アリがうごめいていた。一部は店内に侵入し、若いバイト店員はその処置に当惑しているようで、掃き集めさえしない。レジ台にも虫がいてあまり気分は良くなかった。
この時期になると羽アリが突如発生する。巣分けのときにアリは羽を思い出すらしく、新しいファミリーの形成のために空を目指す。その中で交尾が成功したごく一部の番がアリの家族の主となるらしい。もっとも生き残るのはメスだけのようだが。
羽アリの日を迎えたことは一つの僥倖と捉えるべきなのだろう。都会の中にあって、生命の営みの重要な一場面を目撃できたのであるから。
