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朝日影

 日の出の時間が遅くなってゆくためか、通勤電車の車窓から見える風景が少しずつ変わっている。毎日ほぼ同じ時刻の電車に乗る私にとって、この風景は定時定点観測のようなものだ。

 違って見える主因は陽光の当たり方だろう。高度が低い陽の光は長い影を作る。それが風景に強い陰影をもたらすのだ。画才があれば描き止めたい。そう思うほどの感動がある。

 穏やかで雲がほとんどなく気温もこの時期としては高めで快適だ。仕事などしないでのんびり過ごしたいなどと儚い思いをすぐさま打ち消してあと一駅の風景を楽しみたい。

二季となるのか

 今日の読売新聞に日本は四季から二季の国になるかもしれないとの記事が出ていた。夏の暑さが梅雨前から始まり、梅雨もはっきりとせず猛暑が何日も続き、残暑という範疇を越えていつまでも暑い日が続いたと思ったら、いきなりさむくなり驚く。秋は痩せ細り、すぐに冬が来る。春もまたはっきりとせず、いつの間にか終わる。

 実感としては二季となる前に春夏冬の三季となり、やがて春も痩せて二季となるのかもしれない。春秋が全くなくなる訳では無いが、過渡期の現象として季節とは考えられなくなるかもしれない。

 偶然だがこの傾向は文学や芸能の世界ではすでにあった。古今和歌集の四季の部立の歌を見ると圧倒的に春秋の作品が多く、内容的にも深い。夏冬はその隙間を埋める程度の位置づけのように見える。しかし、現在のポップスの歌詞を四季で分類すれば夏冬が圧倒的に多く、春は卒業や桜の歌が大半で、秋の歌はかなり少ない。気候変動を先取りしていたのである。これには因果関係はないと考えられるのであるが。

 秋の語源が満足するという意味の「飽き」に由来するかどうかは分からない。ただ、収穫期の秋は食料確保という点においては理想的な季節であったはずだ。古代中国から秋の憂いの概念が取り込まれて一層複雑な感情となったが、秋が精神的に大切な季節であったことは間違いない。

 その秋が日本の気候から消滅しつつある。自然現象の変化が生態系に及ぼす影響は大きいが、それとともに精神文化も甚大な影響を受けることになる。

花水木の紅葉

 街路樹のハナミズキが紅葉し、落葉も始まっている。晩春の白い花が印象的だが、秋は紅葉と赤く色づく実が印象的だ。

 紅葉の仕方は日の当たり方で変わる。様々なバリエーションがあり、緩やかなグラデーションになっている。一つの木の中なかでもそうだが、樹木ごとにまた違った色合いになっている。

 すでに木枯しが吹き、今朝も寒さを覚える。一気に晩秋の趣きになった。史上最遅の富士山冠雪が報道され、クリスマスのデコレーションが設置され始めた。季節は変わる。私の心も変わる。

秋の声

 秋の快適な1日だった。窓を開けると遠くから子どもたちが歓声を上げて遊ぶ声が聞こえた。風もなく、空気も澄んでいた。

 秋の声という季語がある。元は漢文に由来するらしいが、言い得て妙である。爽やかに澄んだ空の下にいると、普段の喧騒でさえ、趣あるものに感じてしまう。それをなんとか言葉にしたいが見つからない。まさに秋の声というしかない。

 明日から少し荒れる予報が出ている。秋の良き日ははかない。暫くすると凍える季節になってしまう。せめて穏やかな陽気の日が少しでも多いことを祈る。

日の出がこれから

 今朝の日の出は6時02分だった。だいぶん遅くなった気がする。つい先日まで日中の「残暑」が激しかったため、秋の実感がなかった。でも、日照時間は確実に減っていた。

今年の冬至は12月21日で日の出は6時47分なのだそうだ。これから約50日は日々朝の訪れの遅さ、夜が来る早さを実感することになる。秋の次に隣り合わせに冬がある。

秋の雨

 午後から本格的な雨となった。これまでとは違い、肌寒い雨だ。ようやく本当の秋になったと言える。少しうれしいが、着るものをどうすればいいのだろう。秋の雨はやはり少しもの悲しい。

晩秋の満月

 旧暦九月十五日の満月はいわゆる名月ではない。一昨日の十三夜がそれであり、今日のはただの満月ということになる。

スーパームーン

 ただ天文学的には今年、最も地球に近づく満月でスーパームーンなどと呼ばれる。最遠の月と比べるとかなり大きいそうだが、ただ見る限りではその差は分かりにくい。大きいと言われればそんな気がする。

 新暦でも10月も下旬であり、来週からは一気に冷え込む予報が出ている。震えずに月見ができるのも最後ということになる。 

立て直し

 急に涼しくなったせいか昨日は一時体調が急落した。少し目眩がし、貧血気味になった。暮らし方を変えなくてはならないのに、油断してしまったのである。

身体が冷えていたことに気づき上着を着ると少しおさまった。そう言えばあまり食べていないことを思い出しいつもより多めの間食を取るとさらに回復した。なんとか立て直した。

これからは風邪をひかないように、また太り過ぎないようにバランスがいる。

冷たい雨

 今朝は気温が上がらず雨も降り続いている。はっきりと季節が変わったことを感じさせる。

 昨日彼岸花のことを書いたがそういえば萩もいつの間にか開いていた。もう少しで咲きそろうのだろう。一気に進む季節には驚くばかりだ。

彼岸花の風景

 先日、近隣の町を訪れたとき、多くの彼岸花が咲いているのを見た。中には鉢植えにして玄関前で咲かせている家もあった。所によっては美しいが不吉な花とも言われているらしいが、この地域の人たちはもっと親和感を覚えているようだ。

 多くは印象的な赤だが白花もあった。球根で増えるこの植物は交配することがほとんどないらしく大半はクローンらしいが、ときに変異が生じるようだ。一斉に咲くのは同じ遺伝子で構成されているからだという。

 彼岸花の名の由来は秋の彼岸頃に咲くからという。今年は猛暑が続いたこともあり、今が見ごろということなのだろう。曼珠沙華とも言われる秋の花を楽しみたい。