タグ: メモ

写経という学び

 中世の学僧が残した写経の展示を見てきた。写経が歴史の中では重要な修行となっており、多くの写経僧が存在したことは承知していたが、実際の文書を見るとその情念の深さが伝わってきた。

 写経のようにノートをとるなとはよく言われる。これは黒板の文字をただ写すだけでは学習効果は上がらないという意味だ。ただこれは本来の写経の意味を取り違えている。

 写経は経典をただ書き写す行為ではなさそうだ。写しながら学びとるものがたくさんあったのだ。写経を通して仏教の教えを体得するのだ。その意味で写経は決して受動的な行為ではない。

 現代でも写経に心の安定とか鎮静を意図して行うことがあるという。決して単なる書き写しではないなにかを感じているのだ。

パソコン前のメモ

 パソコンの前に置くメモ帳というものが売っている。高さがなく、横長という寸法だ。確かに狭い空間に置くのに相応しい。真似してみようと考えた。

仕事柄、いわゆる裏紙、つまり余ったり失敗したりしたコピー用紙には事欠かない。環境問題などを口にしながら、この用紙を捨てることも多い。ならば、裏面を利用して最大利用しようと思う。ただB4やA4のままではかさばるし、結局邪魔ということになる。そこで例のパソコン前サイズに切ってクリップで留めるといいことに気づいた。

 ペーパーレスと言われ、電子メモアプリも使うがやはり手書きほど便利ではない。しばらくは短冊のような紙の束のお世話になる。

ノートに書き出す

 小型のノートをいくつもの持っている。ほとんどが着想をメモするためのものである。でも本当にやりたいのはテーマごとに自分のアイデアをまとめる随筆集を作ることだ。

 私の場合、雑多な思いが未整理のまま浮かんではすぐ消えていく。その中にはなかなか面白い考えだと自己満足するものもあるが、大抵は忘れてしまう。これをなんとか記録したい。

 このブログはもはや雑記帳のようなものだが、キーボードなりスマホのフリックなりをしていると、瞬時の発想を残せない。

 それを手書きのメモに書き込めばかなり記録はかなり捗る。ただ書き取るのではなく自分なりにまとめ直したり図表化することも簡単だ。実はこのブログの記事の中には、始めは手書きのメモだったものがかなりある。

 逆にブログに書いたものをノートに書き出すこともやってみたい。ただ写すのではなく推敲しながら完成形にしてみようと思う。

小型メモ

 最近は1番小さなサイズのリングメモ帳を持ち歩くことにしている。自分の記憶力にまったく自信かないからである。フリクションペンとともに持ち歩きメモを取る。細かいことは書けないが思い出すきっかけだけでも書いておくといった感じだ。

 と言ってもどの店で何を食べたかとか、下手な短歌の草稿、そしてこのブログのネタになりそうなことばかり書いている。ほとんど有益ではない。

 ただ、メモを取る習慣をつけておくことが大事だという偉い先生の言説を信じているばかりである。困ったことにこのメモをしょっちゅうなくす。スマホのメモは書いたことを忘れてしまう。困ったことである。