古典といえば過去の古臭い、現代とは切離された世界と考えられることが多いだろう。現代の即利益性が他を優先する風潮において、後から味わいが出て、その結果長い期間に利益が期待できるといった手法は、度外視されることが多いはずだ。
しかし、本当の古典には少々の改変を跳ね返す力がある。民族の深層に訴える何かがあり、異文化の人々にも何らかのメッセージをもたらす力を持っている。だから、古典は過去の作品というわけではない。現在の民族性を含む何らかの要素が含まれている故に唯一絶対の魅力を保つのである。
古典文学を教える身の上として、過去の遺産としてと教えるのではなく、現在と直接関係を持つものとして若い世代に伝えることが必要だと考えている。
