物事を効率的に行うことばかりを求める現在において貴重なのは最初の一歩を踏み出すことである。人がやっていないことを行うことには多くのリスクを伴い、失敗すれば損失も多い。効率主義の考え方ではこのような賭けを嫌う。だから、これまでの成功例に則り、最小の努力、最短の時間で成し遂げようとする。コスパとかタイパとかいろいろな言い方をするが、要するに挑戦を避けた生き方である。
かくいう私も毎日の生活に危険を冒すことを極力避けている。同じ時間に起き、同じ道を通り、同じものを食べ、同じ時間で仕事をする。その枠からはみ出さないように細心の注意を払い、結果として可もなく不可もない毎日を送っている。しかし、これでは新機軸は得られず、長期的に見れば衰退していくことになる。
失敗しながらもそれにくじけることがなく、自分のやりたいことを続けている開拓者精神を持った人物には敬意を持っている。そうした強者はどこかに傷を負っていたり、他とは違う属性を持っていることも多い。自分とは違うと切り離して考えることもある。自分のことを棚に上げて言うならば、開拓者にもっと敬意を持ってその生き方を少しでもなぞりたいと思う。
