面倒なことをやることが

 自発的に何かができるかが人工知能と人間との違いだといわれる。AIは与えられた指令を高速で処理し、回答を用意するが、自分から問いを立てることはしない。処理を連動させるといつまでも動き続けるように見えるが、それもきっかけとなる指示があってのことだ。

 それでは人間らしいとはどういうことなのか。それは自ら考え、悩み、それでも考え続けることができること。誰かに言われなくても問いを立て、その解決方法を考えることなのだろう。

 人工知能が私たちの生活を変え、多くの職業を代替してしまうという。ならば、やらなくてはならないのは与えられたことをこなすことではなく、指示を出せる能力を磨くことのはずだ。にもかかわらず、最近の私、及び周辺の人々はますます考えなくなっている気がする。面倒なことは避け、もっとも最短距離の既定のルートを探すことに専念しているかのようだ。

 面倒なことをやることが今後の人間の役割だ。私自身がいろいろなことにかこつけて骨折りすることを避けている。損してくたびれるように思えることにこそ、次への展開の芽が隠れている。

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