タグ: 防災

雷雨

 関東南部は激しい雨と雷のために交通機関に大きな影響が出た。幸い私の使う路線は遅延のみであったが、かなり長い時間運行停止の路線もある。局地的な雨であったため、路線ごとの違いが際立ってしまった。

 ここまでの猛暑の影響なのか。およそ東京とは思えないほどの大雨である。排水が間に合わなくなった地域は冠水した。短期的な集中豪雨のための対策は課題である。地下道への雨水流入を防ぐために何をすればよいかも考えておかなくてはならない。

 私の使う駅にはごく小さな土嚢のようなものが置いてある。それをどのように使うのかについて、告知することも必要かもしれない。係員がその場に駆けつけられる保証はないのだから。

 災害はいつも不意打ちだ。予告がなくても何ができるかを考えることは、災害大国で暮らす私たちにとっては不可欠の知恵である。

津波警報

 カムチャッカ半島を震源とする地震で津波が発生し、日本の各地でも津波が到達している。津波は時間をおいて何度も押し寄せ、場合によっては第二波以降の方が高くなるという。今のところ40㎝が最高位であるが、この後も油断できない。なお30㎝の津波でも人命を奪う威力があり、全く油断ができない。津波は線ではなく、面として海面が上昇することで、人間の力では耐えることができない。なるべく早く避難するしかない。被害者が出ないことを祈る。

耐震構造を世界に

 ミャンマーの大地震による隣国タイの高層ビルの崩壊の映像は衝撃的だった。日本の震災ではあり得ないことだと信じたい。耐震構造に関しては我が国が世界に広めるべき技術なのではないか。

 崩壊という言葉のイメージをそのまま体現するような崩れ方は、そら恐ろしいものであった。揺れに対する耐性が設計に入れられていないことは明らかだ。

日本ほど地震の多い国は少ないかも知れないが、地球の構造上どこでも起こりうる。それを踏まえて建築物は造られなければならない。日本の技術を伝えることは大きな貢献となる。

米の品薄状態は消費者由来か

 米が店頭で品薄状態になっている。1人1つという張り紙もあった。複数のメディアが報じるところによると、米の在庫は十分にあるが、通常の流通では間に合わなくなっているということらしい。つまり過剰な購入という現象が現れている。

 今夏も異常な猛暑が続き、台風や記録的豪雨の頻発、さらには日向灘での海底地震から発した南海トラフ地震の注意情報もあって非常時への対応が呼びかけられている。食料確保として米が注目されるのは意味がある。

 ただ、必要以上の備蓄は流通の混乱をもたらす。やはり、計画的な購入と消費が必要なのだろう。米などは調理が可能かといった視点でも考えておかなければならないだろう。

能登の地震

 今朝、久しぶりに緊急地震速報のアラームを聞いた。しかし、私のいたところではほぼ無感であった。気象庁によると、同時に複数の地震が発生したため、地震の規模を大きく見積もったのが原因らしい。

 地震速報が毎日のようになっていた2011年ごろを思い出す。本当に怖くてしかもどうしようもなかった。それがいつの間にか慣れてしまい。あれだけの苦しみを忘れてしまいそうになっている。

 今日の関東地方にとっては空振りの速報も、備えと覚悟を思い出すことに関しては意味があった。精度が必ずしも高くはないのは今の科学の限界というものだ。遠慮はしないでほしい。

立ち直ること

 13年前のこの日は不安で包まれていた。東日本大震災とその後命名された大地震を職場で迎えた私は、交通機関が遮断され、電話が通じなくなった現実に直面していた。停電がなかったのが幸いだった。その後、部分開通した電車で途中駅まで行き、徒歩で帰り着いた。津波の被害や原発事故、その後の混乱などを知るのはそれからの日々だった。

 今年の元日の能登半島地震も驚いたが、考えてみれば数年間隔で大きな地震があり、その中には甚大な被害が出たものもある。世界の地震がかなりの割合で日本で起きていると聞いた。この先もそれは変わらない。

 災害に耐え、立ち向かうのはこの列島に暮らす人間の宿命であり、それに沿った文化形成がなされてきた。私はこれを再認識したい。立ち直ることがこの国の人々の特性である。

 震災のあと私たちはあきらめないことも学んだことは確かだ。それを思い出し現実に臨むこととする。

千葉県東方沖の群発地震

 千葉県の東方沖を震源地とする群発地震が起きている。プレートの境界上にある同地域で、プレート同士の干渉が起きているのが原因だという識者の見解がある。ゆっくりすべりという述語も報じられている。これが正しいのならば今後も地震は継続し、場合によっては規模の大きな地震も発生するらしい。

 ゆっくりすべり、スロースリップと呼ばれる現象は大きな地震を発生させずに地殻の歪みを解消するものであるはずだが、そんなに都合のよいことばかりではなく、これが要因となって大きな地震を発生させることもあるらしい。詳細な因果関係は分かっていないようだ。

 考えられることとして、千葉沖で今後大きな揺れを感じる地震が起きる可能性がきわめて高まっていることである。沿岸部に行くときはニュースに気をつけたい。できればネットに繋がなくても聴けるラジオがあるといい。持っていたがどこにやったのか思い出せない。ごちゃごちゃの部屋をどうしよう。これは地震対策以前の問題ではあるが。

日本海寒帯気団収束帯の発生

 昨日から関ケ原付近で起きている名神高速道路の大雪による立ち往生は記録的な豪雪のため長期化しそうである。予測をはるかに超える積雪量になったため、予測的通行止めの措置が取れなかったのが痛恨事となった。

 このような豪雪による長時間の立ち往生の例としては2021年1月10日に福井県内の北陸自動車道で起きた事例を思い出す。そのときも1000台近い車両が雪に閉ざされ動けなくなった。今回は岐阜県内で発生しており、陸上自衛隊に支援要請が出されている。

 気象の専門家によれば日本海寒気団収束帯(JPCZ)がこうした豪雪の背景にあるのだという。これは朝鮮半島の北部にある山岳地帯で二分された季節風が日本海上で合流したときに雪雲を継続的に発生し、さらに寒気が南下している場合は豪雪をもたらすのだという。雪の供給源としては日本海から蒸発した水蒸気であるというが、これが温暖化の影響もあってここ数年は増加しているらしい。福井や岐阜はこのJPCZの下流部にあたり、豪雪のまともな影響を受けたということになる。

 こうした気象条件は今後も発生する可能性がある。豪雪が温暖化の影響であるというのは何とも皮肉である。北陸に住んでいたころ、地元の人から猛暑の翌年は豪雪になりやすいという言い伝えがあると聞いたが科学的な根拠があったのである。

 能登地方は震災からの復興が課題であるが、その前にこの豪雪をどうするのかが問題になる。まずは予報の精度を上げ、計画運休や通行止めなどの手段を取れるようなシステムを構築することや、この時期の流通の方法や備蓄の在り方、除雪方法の開発などを考えなくてはなるまい。高齢化社会の中で災害時の対応にも工夫がいる。防災テクノロジーの開発も急務であろう。

地震なき津波

 本日(10月9日)の5時25分ごろ、鳥島近海を震源とすると想定される地震が発生し、津波注意報が発令された。気象庁の発表によると7時17分に八丈島八重根で60㎝の潮位変動を観測している。津波を観測したのは高知県の室戸岬や、鹿児島県の種子島にも及んだ。

 この地震は不思議なことに震度1以上の観測がなされておらず、マグニチュードも発表されなかった。これまでの地震と津波の関係とは別の概念でとらえなくてはならないようである。一部の専門家は海底での地殻変動か火山活動が影響しているのではという。現在関東や小笠原地域はまとまった雨が降っており、空撮からの確認は難しい状況だ。

 鳥島近海で今月に入ってから何度か地震を観測しており、5日の11:00にはマグニチュード6.6の地震が発生した。その時も津波注意報が出ていた。今回はそれより小さな地震でありながら、津波が広範囲で観測された。津波は数十センチであっても強大な力を持っており、人々の自由を奪うものらしい。通常はこうした地震は発生してから1週間は警戒期間だというが、今回は構造が分かっていないためより長期の注意がいるらしい。果たして南の海で何が起きているのだろうか。

久しぶりに豪雨

 昨日は久しぶりに豪雨が通り過ぎた。ゲリラ豪雨など呼ばれる短時間の集中的な雷雨は、ある年は頻繁に発生したが、最近はすくなかった。

 昨日は勤務時間中で屋内にいたので直接的な害はなかったが、これからは覚悟しなくてはならないのかもしれない。