最近、漁業関係者から海に異変が起きていることが相次いで報告されニュースになっている。先日はアラスカ近海でズワイガニの収穫量が激減していることが報じられていた。原因は海水温の上昇によってカニの新陳代謝に異変が起き、より多くの餌を必要とするようになり、結果として餓死したことらしい。

日本近海でも大量のイワシが沿岸に押し寄せたり、イカが不漁になったり、南方にしか生息しないはずの魚類がとれるようになったりするなど、数多くの異変が起きている。これらの原因は一つではないのだろうが、そのなかにやはり海水の温暖化があると考えられている。
気象庁によると「日本近海における、2022年までのおよそ100年間にわたる海域平均海面水温(年平均)の上昇率は、+1.24℃/100年です。 この上昇率は、世界全体で平均した海面水温の上昇率(+0.60℃/100年)よりも大きく、日本の気温の上昇率(+1.30℃/100年)と同程度の値です。」とあり、日本近海の海水温の上昇が特に大きいことが指摘されている。
海の温暖化にともなうリスクには、海水からの蒸発量の増加にともなって台風、低気圧の発生が増え、天災の発生率を上げること、大気中の二酸化炭素が海水に溶け込むことにより、海水が酸性化し生態系に影響を及ぼすこと、などの実害をもたらすという。漁業大国である日本にとって海水の変化は産業面でも大きな影響をもたらす。将来すしネタの大半は日本近海ではとれなくなるという人もいる。
海の変化を知らせるニュースはその意味で大きな懸念材料だ。空と海はつながり、その中に陸がある。陸で暮らす生き物が空と海に悪影響を及ぼしているのなら、それは制限していかなくてならない。




