想像に易いが自分の興味のあること好きなことを学ぶ効率はかなり高い。子供のころに夢中になった趣味の様々な詳細情報は瞬く間に覚え、そしてなかなか忘れない。学ぶ対象が好きなものであることはかなり大切な学習要因である。
しかし、何もかもそうとは限らない。好きなことだけ学べればいいが、そうはいかない。好きなことだけ学べばいいのかといえばそれも困ったことに不可能だ。好きでないならば学ばなくていいというようには社会はできていない。
ならば、今は好きではなくても次第に好きになるように自分を変えていくしかない。その方法は環境を変えたり、交友関係を変えたり、何らかの工夫が必要になる。何をやっても興味が持てないのならばその分野はあきらめるしかあるまい。たいていの場合は無理やり進めているうちに何らかの興味が湧いてくるものだ。それをが急意欲の糧にすればいい。
最近の脳科学者の発言の中にはにわかに信じがたいものもあるが、自分の理想をあえて口にすることで自分の脳をだますことができるらしい。自分は数学が好きでたまらないと言いまくることで本当に好きになるというのだ。自分の脳を欺くというのだから、かなりの上級テクニックだ。でもこれが意外と効くらしい。
嫌いなものは好きだと言い続けて本当に好きになってしまうこと。それがいまどきの学習方法だという。呪文を唱えると魔法が使えるといったのと近い気もするが、案外そういうこともあるらしい。不思議なものである。
