上野動物園のパンダが中国に返還され、ジャイアントパンダは日本からいなくなった。残念であるが、政治利用される絶滅危惧種を日本で飼育することは止したほうがいい。
この動物はもっぱら政治の具として利用されてきた。1972年の日中国交回復のシンボルとして譲渡されたのが始まりだ。その後、野生動物に関する国際法が制定され、絶滅危惧種を国外で飼育することは禁止され、例外としていわゆるレンタル料を支払うことで許可されたようだ。その資金は絶滅危惧種の保護に使われることになっている。ただ、いわゆるパンダ外交は中国の政策として利用されていることは確かである。
パンダを飼育する意味が国内的にも国際的にも確認されなければならない。現在の日本において政治色の強い動物をなぜ飼うのか。飼わないことでどのような不利益が生じるのか。思うに世界中の動物が自分の国で見られることは嬉しいことであるが、本当にその必要があるのか。ジャイアントパンダがいなくなった今、このことは大事な確認事項である。

