世間では
読売新聞の発表した今年の主なニュースをみると、逮捕、トラブル、失敗、不正という記事が多い。これは事件を報道する新聞である以上仕方がないことだろう。それにしても政治家の逮捕や罷免は多すぎる。また東京オリンピック組織員会の談合、電力会社のカルテル、ビッグモーターやダイハツなどの企業の不正疑惑などいろいろ問題が多すぎた。
信頼を裏切られるのはつらい。マイナンバーカードのトラブルの連続はデジタル社会の脆弱性を露呈した。ジャニーズ事務所の性加害問題はアイドルに対する夢を打ち砕く大問題だった。
いいこともあった。何よりも新型コロナの5類以降は非常事態からの脱却の糸口になった。社会を覆った不安のもとが取り除かれたのは大きい。いいことなのか分からないが東証で株価が33年ぶりに33,000円台になった。日本の経済に関しては不安要素の方が大きいが、それでもコロナ禍を脱して次に進む気配は見えてきた。
スポーツは目覚ましいニュースが多かった。何年ぶりの優勝というのがニュースになった。WBCは大谷翔平らの活躍によって14年ぶりに優勝した。阪神は38年ぶりに日本一になった。優勝間隔の長さならば慶應義塾高校の107年ぶりの優勝というのが突出していた。
そうだ。何よりも印象的なのにすっかり慣れてしまったために忘れていたが今夏の平均最高気温が史上最高だったことも今年の印象的な出来事だったといえる。
以上は前置きで、今日は自分のブログの復習だ。各月の記事の中から自分なりに一記事選んでみた。中にはほとんどアクセスがなかった記事もあるが、私としては思いを込めたので再投稿する機会を無理やり設けたというわけである。
1月
1月の記事では「異次元」という言葉を批判した記事をあげたい。岸田首相が連発する刺激は強いが実態のない政策のキャッチフレーズに疑問を呈したのであった。少子化対策に対して使われた異次元とは結局何だったのだろうか。
2月
今年は生成型AIが大きく普及した。職場にもChatGPTが導入され、事務的文書はそれで書いてもいいというような指導があった。しかし、このシステムには大きな弱点もある。それを「短歌を教える」という記事で書いてみた。このテーマはその後も何度も書き直している。
3月
スポーツ観戦の仕方もコロナ時代が明けて過去のものが戻ってきた。WBCでのスタジアムの在り方はそれを実感させるものであった。ただ、日本の野球の応援方法にはこの際グレードアップした方がいいのではないかという意見を書いたのが「応援の仕方」だった。
4月
コロナの5類以降を間近にして世間ではリモートワークを段階的にやめていこうという動きが出ていた。もっとも私のような仕事はかなり早くからリモートとは無縁になっていた。数年間、避けられていた密集のシンボルである満員電車が戻ってきた。当初はその状態に圧倒されている新入社員らしき人を多く見かけたので書いたのが「満員電車の乗り方」というおせっかいな記事である。
5月
教員不足が問題化してたびたび報道された。これは10年以上前から予測されていたことであり、はっきり言って行政のミスである。形ばかりで関係業者にとっても迷惑に過ぎなかった免許更新制度の失敗を今ほとんど指摘する人がいないのはなぜだろう。
6月
生成型AIはマイクロソフトやグーグルという大企業の競争の道具に取り込まれている。いまやEdgeを立ち上げるだけでチャットがいろいろ答えてくれるようになっている。ますます考えなくなっていく人類に未来はあるのだろうか。そんなことを「副操縦士」に書いてみた。
7月
朝のドラマの影響ではないが、植物に関心をもったのも今年の一面である。道端や公園にたくさん生えているナスによく似た花をつける「ワルナスビ」だが、命名は牧野富太郎であった。この植物は相当なワルらしい。
8月
デジタル機器が学校に普及して教育が進んだかといえばそうでもない。特に深刻なのが文字を書く機会を奪ったことだと考えている。その端的な現象が漢字能力の低下である。それを「見るだけ学習の落とし穴」で書いてみた。
9月
とにかく暑く長い夏だった。おそらく将来は四季ではなく二季になるのではとさえ思ってしまった。パソコンの画面下にでる今日は史上最高気温になるといった文字にうんざりしていたときに書いた記事である。
10月
インボイスという一見合理的だが、実態にはあっていない税制の改革に疑問を持った。たまたまその直接の影響を受ける方とのお話ができたので書いた記事である。私もいまはサラリーマンであるがこの後のことを考えると他人ごとではない。
11月
世の中は過剰な音楽と光に満ちている。感覚過敏な人に配慮したある商業施設の配慮にいたく共感してこんな記事を書いてみた。いまも時々そう思う。そのBGMいるのか。明るすぎないか。
12月
実は世間には人知れず善行を積んでいる人もいる。ニュースにでるのは極端に悪いニュースか自分には手の届かないような偉業を達成した人のことばかりだが、身近に利他的な行動を誰にも誇らずに続けている人がいるのだ。自分もそうでありたいと思いながらいまだに全くできていない。
振り返ってみると、その都度言いたいことを書いてきたが実際に自分が何かを成し遂げたという記事がほとんどない。これがこれからの課題だ。もう人生の後半の後半に入った。体力が落ちないうちにやるべきことをやっておかなくてはならない。
以上、自分では力を入れて書いたがあまり読まれなかった記事を再投稿した。心ある方はリンクをたどっていただければ幸甚極まりない。それでは皆様よいお年を。あなたにとって来年はきっと素晴らしい年になります。