変身願望

 ハロウィンが仮装して大騒ぎする日になって久しい。欧米では子どもの行事として始まったようだが、日本では子ども化した大人も参加している。韓国もその路線のようだ。

 この乱痴気が宗教的な下地を異にする日本で広まったのには、もちろん商業的な要因があるだろう。クリスマスまでの商機の開発がなされた跡である。ハロウィンがどんな意味なのかは分からないが、精神の高揚が購買意欲を誘うならそれでいいというのだろう。

 ただ、恐らくそれだけではない。日常に行き詰まった人々の変身願望と一種のカタルシスの機会としてこの異国の行事が利用されているのだろう。現実では成し得ない別の人格を演じることで現実の厳しさから一時的に逃避することができるのだろう。

 悩みを晴らすのには他者になりきるしかないというのはとても残念な事実である。追い詰められた個人を救うのは、結局自分自身の考え方次第だ。

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