酒税法の改定により、いままで税率の低かったリキュール扱いの酒が値上がりし、ビールは少し税率が下がった。事実上値下がりしたブランドは多い。
そんな中でサントリーの金麦は敢えて麦芽の配合率を上げてビールのジャンルに入った。他のビール商品よりは安めの価格設定であり、制度の隙間を狙う商法である。そもそもこのブランドが設定されたのは税率が低かった発泡酒、もしくはさらに低率の第3のビールという税制の裏をついた製法で売り上げを伸ばしてきた。だから、このブランドは常に酒税法に対応してきたのだと言える。
発泡酒が売り出された頃はどこか味の面でも不満があった。ビールを水で薄めた感じがするというのが最初の印象だった。ただ、その後さまざまな改良がなされ、非ビール感はかなり払拭されてきている。あまり変わらない味覚なのに、税率で消費価格に大きな差がついていることは、行政側としては不公平なのでより効率的税の徴収を目指したのだろう。今回の改正にはそうした意図を感じる。
サントリーはならば自らビールでありながら、他のビールとは違うブランドを立ち上げたのだろう。したたかな戦略と言える。今回は話題性もあり、セールスはうまくいくのかも知れない。
私は酔っぱらうだけだが、売り手の方は巧妙な手だてを繰り出しているということだ。泡沫を売る側はかなり堅固な組織であるらしい。
