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漫画、アニメが果たす役割

 アニメが日本文化の宝だと言われて久しい。ただ、私の子どもの頃の評価はアニメはどちらかといえば有害なものでおよそ文化の一角をなすとは考えられていなかった。昭和世代にとってはアニメーション作品は生活の一部とでもいえるものだが、その価値に関してはやはり二流三流の地位を逸脱できず、こっそり見るものという位置づけだった。

 近年、世界市場で戦えるものが少なくなった我が国は長年虐げてきたアニメなどの大衆文化を国の財産であるかのように売り出している。アニメやその原作に当たる漫画は、概して体制批判側であるが、その主張がマイルドであるために為政者の検閲を逃れ続けてきた。我が国のわずかな良さを指摘するなら、この漫画文化をつぶさなかったことだ。海外に展開するのは大いに結構なことだが、その批判精神、場合によつては鋭いレジスタンスの主張を見逃さないでほしい。

 この先日本は賢く立ち回らなければならない。家の支えになる方法は幾通りもある。