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ツツジ

 躑躅は万葉集にはすでに歌われている。桜の後に続く花は赤や白、その中間色や混ぜ合わせたような彩りまで様々だ。庭木として植えられることが多いので桜より身近だ。花の奥の蜜を吸ったり、花飾りを作って遊んだりした。

 今朝駅の近くに植えられたツツジが一部開花しているのを見つけた。もう少し前から咲いていたはずだが気づかなかったのだろう。一度気がつくとあちこちですでに花の面積を広げつつあることに気づいた。葉桜の後に出番が来たと言っているかのようだ。

 近縁のサツキやシャクナゲなどもこのあとに続くのだろう。花のリレーがどのように展開されるのか楽しみである。

夜桜

桜に月

 数日前、近くの公園は桜の盛りを迎えていた。すでに散り始めた枝もある。見上げると月が出ていて、その光に桜花の彩りが一層引き立つ。

 恐らくこの光景は数日の後にはなくなる。桜は偶然を痛感させる。実はすべてのものが一度限りでありながら、似たものを見たり聞いたりすることで永遠に繰り返されているような気になってしまう。

 今日の夜桜は今宵限りだ。ただ夜桜なるものは来年もこの場所であるだろうし、この場所でなくても似たようなものはある。一回性か普遍性かそんなことも考えさせる。

 ただ言えることはこの日の夜桜はよかった。これまでの中でもかなりいい部類だということだ。

彗星

 北の空に周期がかなり長い彗星が接近しているという。今日最接近というがあいにく曇り空だ。

 5万年という周期は人間にとってはとてつもなく長い。5万年前にはネアンデルタール人がまだ活動していた。ホモサピエンスはようやくアフリカからの壮大な旅に出た頃だ。

5万年後に今の人類が地球に存在している可能性はどのくらいだろうか。環境破壊か戦争で自滅してしまう可能性がある。あるいは自ら作り出したAIに支配されて無力になった末に絶滅する可能性もある。種として5万年の持続は何もなくても難しい。そんな生き物にとっては長すぎる時間も、天体の運動にとってはほんの一瞬なのかもしれない。

 夜空を眺めると広大な宇宙と人生の小ささを痛感する。彗星はそのきっかけの一つだ。

野生動物の異常行動

 最近、野生動物の異常行動が目立つように思う。特に海洋性の動物の異変は顕著だ。大阪のクジラの迷い込み、東京ではトドが現れたり、大量のイルカが見られたりした。こうした行動は何が原因なのだろう。


 天変地異の予兆とする考えはこの種のニュースでは必ず起こる。特に地震の前触れではないかという考え方は一種の噂として拡散されやすい。


 また、気候変動のせいだという説に関してはもっと根源的な問題になる。もしそうであれば長期的に起こりうることであり、今後も注目されるべきだからだ。


 さらに人為的な要因と考える説もある。例えば軍事的なソナーなどの頻繁な使用により、動物の持つ方向感覚が狂っている説である。もしそうであれば、近隣諸国との緊張関係が影響しているということになるし、また公表されていない軍事行動が展開しているという証になる。


 これらはどれも推測であり、確証はない。どれかが当たっているかもしれないしすべてが外れている可能性もある。


 野生動物の異常行動が何を表すのかを考えることは、結局現在の生活を見直すことにつながることは間違いない。

惑星

 このところ夜空を見ると月の他に火星、木星が輝いている。すぐに沈んでしまうが土星も見える。夕刻には金星、そして私の住まいの近くでは無理だが低く水星も出ているらしい。冬の恒星は明るいものが多く、随分賑やかだ。しばし凍えるのを忘れて仰ぎ見てしまった。

地球の影

 現在、皆既月食が進行している。まもなく皆既の状態になるのだろう。

かけ続ける月を見ているとその欠けた部分の輪郭線が地球の影であることが分かる。地球は確かに大きな球であるということを理屈ではなく、視覚的な現実として見せてくれている。無数に浮かぶ星の中の、その周りを偶然周回するようになった惑星、さらにその周りをまわっている衛星…。 そんなものは無限に近いほどたくさんあるのに相違ない。その中でたまたま生命を得て、意識をもって生きている。自らの存在の小ささを実感できるのが天体現象というものである。

 私の持っているスマホではうまく写真が取れない。ここに載せておきたかったが仕方ない。多くのプロのカメラマンがいくらでも残してくれるはずだ。

天王星食

Uranus

 今晩皆既月食があるが、その最中に天王星の月の向こうに隠れるという。天王星食だ。なんでも月食と惑星食が同時に起きるのは稀ということで、次は322年後という。

 天王星は第7惑星だが、遠いため肉眼では見えないと勝手に考えていた。ところが、現在は6等級であり、目のいい人なら見える明るさだ。もっとも東京では無理だが。近くに光るかなり明るい木星を頼りにすればおよその位置の見当がつく。

 最近は惑星が空に勢揃いすることがあるが見えるのは土星までだ。でもこういう現象を機会としてその存在を意識できるのはよいことだ。

次の月食

次に見られるのはいつ?

 明日、皆既月食になるという。晴れればちょうどいい時間に見られる。星の重なりが生み出す現象に過ぎないと知っても気になるものである。

 月食は比較的頻繁にある現象だが、それでも見られる偶然は嬉しいものだ。小学生のころ、東京で見られる日食や月食のデータを見て、2000年代は遠い未来だと思っていた。その頃自分はどのような生活をしているのだろう。果たして生きているのだろうかなどと漠然と考えていた

 その2000年はとうに過ぎ、さらに22年も過ぎている。残念ながら博士にも大臣にもなれていない。日々の生活に満足できていない己がある。逆に言えば何とか生きていて、ブログを書けるだけの生活はできている。これは幸せということなのだろう。

 日食や月食があると次の機会はいつなのかが気になる。恐らくその時までは生きていないだろうと溜め息をつき、いやそれでいいのだと考えたりする。

オナガ

オナガ

 昨日、上空をオナガの群れが通り過ぎるのを見た。名の通り長い尾羽根をなびかせて飛行する姿は優雅ささえ感じた。

 この鳥はとまっているときの見た目も美しい。印象的な青と黒は絶妙の配色だ。おそらく身近にいる野鳥の中でも美しさは最高級に属するだろう。上に借りてきた写真をつけたが、実物を見るともっと驚きがある。

 ただ、その鳴き声はいただけない。恐竜の子孫の証のように騒がしい。この方面では最下級と私は思う。それでもこの鳥が来るとつい目で追いかけてしまう。群れで行動することが多いようで、1羽見つけると後から何羽もついてくる。

 日本では限られた地域にしかいないという。街中で見つけられるのになぜ場所を選ぶのかも分からない。いろいろ謎の多い鳥でもある。