タグ: 気象

台風3号発生

 南洋で台風3号が発生した。今のところは勢力も弱く本州への上陸の可能性は低そうだ。ただ前の台風のように梅雨前線のエネルギー供給源になる可能性は高い。するとかなり厄介な災害の素になる。

 昔、子供向けの怪獣図鑑のようなものがあって、その中に怪獣の平和利用という項目があった。そのなかでも印象的だったのが、冷気を発する怪獣を使って台風の進路を変えたり弱体化するというものがあった。実際にその役を行う怪獣は莫大なエネルギーを冷気発生に費やす必要がある。自然の脅威に対抗するためには怪獣一匹では役不足のような気がする。

 怪獣を雇えない私たちは被害をなるべく減らすべく立ち回るしかあるまい。恐らく毎年狼狽え、その度に対策法を考える。それがいまできることなのだろう。

荒天予報

 台風の影響で今週は荒れる天気となりそうだ。沖縄県は台風の直接の影響を受ける。本州はこの台風がエネルギーを供給する形になる梅雨前線が長く強い雨を降らせそうだ。

 週間予報では関東は金曜日に大雨となっている。台風の速度が遅く、その影響が長期にわたって続きそうなのが不安である。今回は暴風よりも豪雨に注意すべきだと考える。

 都会に住んでいると、河川の氾濫はあまり話題には上らない。過去には一級河川の氾濫により大被害が出たこともあるので油断はできない。それよりも深刻なのは、地下階への雨水の侵入をいかに食い止めるのかであろう。過去に浸水の経験のあるところには土嚢が用意されているところもある。蟻の一穴の比喩のごとく、こまめの手当てが求められるので関係者には点検をお願いしたい。

 荒天時は無理をしないさせないことも防災の基本だ。勇気をもって防災情報を発信してほしい。

季節はずれの台風

 沖縄に接近している台風がかなり大きいらしい。この時期にしては異例な最低気圧を観測し、今後も大きな影響を及ぼす可能性があるという。

 遠く離れた関東地方の雨も、この台風と関係があるようだ。台風に向かって流れる空気が風となり、それがぶつかり合うところに前線が発生している。何と命名されるか分からないが、梅雨前線に似たものとなっている。これが南下してくると日本列島に水害をもたらす要因となる。

 ここ数年、私の印象だが、梅雨が早めに始まり、突如猛暑に変わる気がしている。今季はどうなのだろう。恐らく、集中豪雨もあるはずだ。危険地域にお住まいの皆さんにはくれぐれもご注意をお願いしたい。

黄砂と湿気

 今日明日は黄砂が飛来するそうだ。言われてみればなんとなく空が濁っている気がする。さらに今朝は湿度が高い。この空には大量の砂粒と水泡が漂っていることになる。

 あまりいい条件ではないが、こういうときは何か別の視点が取れるチャンスと考えたい。濁った空の下で何ができるだろうか。この気を晴らすものは何か。技術的な話になると手が届かない。生活の工夫ならばできるだろう。あるいは考え方を変えれば新しいアイデアが生まれるかもしれない。

 空が繋がっていることを再認識すれば、励ましにも警告にもなる。高湿を気をつければ今後の猛暑に備えられる。何か考え方を変えていきたい。

菜種梅雨が来るのか

 週間天気予報によれば東京は3月22日からしばらく雨の予報が続いている。いわゆる菜種梅雨のような気圧配置になることが原因らしい。しかも、今回は雨量が多いかの知れないとの予報もある。

 気候変動の影響は様々な面に現れている。今回はフィリピン沖の高気圧帯が梅雨時と同じくらい強いようでそれが多雨予測の根拠になっているらしい。菜種どころではない本格的な降雨もあるかもしれないというのだ。

 天候に関しては過去の経験だけに依存することはできない。今年も何が起こるかもしれないことを覚悟すべきなのだろう。

薄霞

薄霞

このところ気温が高い。春の霞の空にソメイヨシノも開花を促されている。見上げれば細かい雲があるのに気づく。おそらくたくさんの植物の花粉と西域から飛来した黄砂も混ざっているはずだ。明日からはマスクの規制も解除される。何事も移り変わり止まることはない。春はそれを感じる季節だ。

開花予報

 ソメイヨシノの開花予報が発表された。東京都千代田区は3月22日ということだ。昨年と同じで平年より2日早い。このところ開花の時期は次第に早まっている気がする。かつては4月に満開を迎えたが、最近は3月末に満開し、入学式まで持たない。

 開花が早まっているのにはやはり地球規模の気候変動が影響しているのかもしれない。長い冬と長い夏に挟まれて春秋は存在感をなくしつつある。桜は日本の季節感を示す大切な指標の一つだ。それが現れる季節がずれれば、生活感も影響を受ける。

 近い将来、桜は入学式の花ではなく卒業式の花となるかもしれない。私にとっては違和感極まりないが。

降るかなあ

 東京の降雪予報は難しいらしい、前回も降ると言って降らなかった。過去には降らないと言って結構積もったこともある。予報はスーパーコンピューターでも難しい。

 低気圧の位置と寒気の南下のタイミングが雪か雨かを分けるようだ。雪になれば備えのない東京はそのまま危険地帯となる。

 明日はどうも降るらしい。ただ積雪があるかどうかは分からないようだ。外出を予定しているが交通事情に問題がないといい。今のところは分からない。

JPCZ

Photo by Andreas – on Pexels.com

 強い寒気が南下し日本海側は強い風雪が起きているという。ニュースでは日本海にJPCZが発生していると言っている。あらたな気象用語だ。

 Japan sea Pola air mass Convergence Zoneの略称で日本海寒帯気団収束帯と訳されている。シベリアから南下した寒気がいったん朝鮮半島北部の長白山脈で分断され、それが日本海上で再度ぶつかり合うときに、低気圧のような渦が発生しやすく、それが日本列島に風雪をもたらすのだという。

 この季節の天気予報で紹介される雲の映像をみると、確かに大陸から筋状の雲が幾つも並び、それが日本海の真ん中あたりでぶつかり合って帯状の雲ができていることが分かる。

 JPCZという気象現象は大昔から繰り返されていたが、この名称で聴くのは最近のことのように感じる。特にアルファベットの略称は一般的には普及していなかった。それを最近のニュースでは盛んに使いだしているのは何らかの意味があるのだろうか。

 この用語は1980年代には生まれていたようだが、一般に知られるようになったのは10年前くらいで、メディアが一般向けに使いだしたのはここ数年であると感じている。専門用語が一般向けに使われ、一種の刺激的な警戒情報の材料に加わったのだと考えらえる。最近の気象情報には「記録的」とか「50年に一度」とか刺激的な用語で警戒を呼び掛けることが増えている。JPCZというよくわからないがなんとなく恐ろしい用語を持ち出したのもその流れかもしれない。

 ただ、この用語はやはり何のことか分かりにくい。「日本海の雪雲の帯」とか「吹雪の素」「吹雪の道」とか分かりやすい和訳をした方がいいのかも知れない。現れないに越したことはないが。

気候変動対策

 世界共通の課題として気候変動への対策がある。COP27と呼ばれる国際会議では具体的な対策の実現のために、いわゆる南北問題をどのように克服するのかが話し合われる。

 気候変動の原因が人間の活動によるものとすれば、先進国が悪影響のかなりの部分をもたらしていることになる。地域的な公害と異なり、その影響は地球規模であり、風水害や海面上昇などの害はむしろ発展途上国で顕著だ。豊かな生活を送るために大量の二酸化炭素なり有害物質なりを出している先進国のために途上国は生命の危機に瀕している。

 被害の補償として先進国が援助を行うべきだという議論はなされても、一向に実行されない。様々な利権が絡むため身動きがとれないのだろう。

 生産活動を抑え、経済成長はしないという選択肢もある。それで満足ができるならば一番いいのだろう。実際にはこれが難しい。私たちは今よりいい状態になることを志す本能がある。

 気候変動対策は人間社会の袋小路を出現させそれをどうしたら乗り越えられるのかを何者かに試されている気さえする。