夜空を見上げると星が輝いている。東京の空に見えるのはせいぜい3等星くらいで、天の川は想像力の力なしでは見えない。それでもその少ない星々の光彩を見るだけでも日常のしがらみを越えた何かを感じることはできる。

先日、天体写真の専門家のKAGAYA氏の写真展を見てきた。長時間露光の写真がもたらす肉眼を越えた光の姿は美しさを超えて神秘的でもある。光を集める技能がもしあったら、世界は全く違って見えるであろう。ただ、そこまでしっかりと見守ることが今の私にできるだろうか。心もとない。
無限とも言える宇宙の中で己の矮小さを自覚できたなら、もっと謙虚な生き方ができるのではないか。その意味では時々夜空を見上げ、虚心の域に達するのは意味があるのではないかと考えるのである。
