公民館は非営利的な社会的文化的な活動の拠点としていまでも一定の役割を果たしている。文化教室や高齢者の集会所など多種多様な機能を持っているが、必ずしも十分に活用されていないのではないか。公立小中学校の校舎などを利用してもっと多くの市民が参加できる仕組みを作るべきだと考える。
文化講座のようなものは、有名な講師を雇って行う企業の有料講座もいいが、ほぼ実費程度でできる公民館のサークルも大切だ。できれば地域の中から講師を出し、互いに教えあうような仕組みがあると理想である。それには公立の小中学校や、場所を無償もしくは安価で提供する企業などの協力を仰ぎたい。安全管理上の問題などの法整備を行えば、付加的な投資は少なくても実現できる。授業料は安く抑えたい。ただ、寄付は受け付けることとして満足度に合わせて、追加で払うという形にする。講師のやる気も変わるはずだ。もちろん、もっとハイレベルな内容を求める人は専門的な先生を擁したそういう講座に行けばよい。授業料を払う価値がきっとあるはずだ。
学校の校舎を会場にすることの利点は子供から大人まで参加できる場所として提供できることだ。私は児童生徒のクラブ活動も地域社会との共同で行うべきだと考えているが、子供のころから世代の違う人との交流ができれば本人たちに益するはずだ。もちろん、種類や内容に応じなんでも混合というわけではない。民謡や踊りの教室など地域文化に関わるものは放課後公民館には向いている。
地域住民が支えあうという仕組みを作れば様々な社会問題の解決、もしくは困難の緩和に結びつく。金儲けより社会に貢献したいという人はたくさんいるはずだ。彼らの活躍を応援する仕組みを作れないか。