タグ: 鉄道

銀座線の暗闇

 渋谷に住んでいた頃は銀座線によく乗った。渋谷に着くとなぜか2階部分に停まるのが興味深かった。最寄り駅だった表参道には千代田線が乗り入れていたが、最新型車両の千代田線に対して銀座線は何世代か前の形態のままのような感じだった。

 日本最初の地下鉄である銀座線は給電の仕方が独特だ。線路上にある送電システムから電気を得るため、屋根にパンタグラフがない。だから、トンネルの大きさを小さくできるメリットがある。ただ、かつてはポイントの通過時など電機の接点がなくなる場所では停電していた。実際には余力で無電力地域をすぐに通過するので運行に支障はないが、瞬時照明も含めてすべてが消えてしまうというデメリットがあった。暗闇を防ぐため、停電と同時にバッテリーで光る非常灯が点灯した。ある世代以上の人は銀座線と丸ノ内線でこの非常灯体験をしたことがあるだろう。

 駅に近づくたびに暗くなるのは銀座線と丸の内線だけであり、ある意味貴重な体験をしたのかもしれない。現在の銀座線は配色などにレトロな雰囲気を残してはいるが照明が落ちることはない。車掌のアナウンスも機械仕掛けになった。やたらと大きな音を立てて、少し機械油の臭いがした銀座線を知る人は少ない。

柏駅の発車メロディー

 JR常磐線柏駅の発車メロディーが昨日から柏レイソルの応援歌になりました。電車の発車メロディーには複数の駅で使いまわされているものと、その駅だけのものとがあります。オリジナルのメロディーを聞くと何故か得した気持ちになります。

 柏駅は東京からは近く、住民の大半は都内の職場に向かっていると考えられます。そんな住民の一種のアイコン的な存在としてJ1の柏レイソルがあります。スタジアムが駅から離れているため、通過するだけではクラブの存在する街という趣は全く感じられなかったのですが、これからはそれが表現されることになりました。

 ただ、このコロナウイルスの災禍のためにいつになったら試合が始められるのか全く見通しが立っていないのは残念です。スタジアムに本当の応援歌が響き渡る日が一日でも早く来ることを祈ります。

メンテナンス

 様々なテクノロジーが発展する状況の中で、改めてインフラとセキュリティの問題が気になります。

 駅に設置が進むホームドアは転落事故を防ぐための大切な装置であり、東京のような混雑が激しい地域では必須のものと考えます。ただ、多くが後付けのため、エネルギーを伝えるケーブル類が露出しており、経年劣化や人為的損傷を受けやすい状況にあります。装置のメンテナンスも継続していかなくてはなりません。

 他にもさまざまなテクノロジーが普及する中で持続可能性がより一層注意されなくてはならないと感じられることが多数あります。道路や橋脚の劣化が大きな事故に繋がった事例は国内外に多数あります。今度は新たなインフラがやがてまきおこすかもしれない災禍の可能性を常に考えておかなくてはならないでしょう。

 便利なものを使い続けるのにはそれなりの努力が欠かせないのです。

改札はなくなるのか

 JR東日本は現在のようにSUICAなどのICカード型乗車券を認識するための方法をタッチ式ではなく、通過するだけで認識する方法を開発しているそうです。いちいちカードやフェリカを鞄から出さなくても通過するだけで認識できる方法になるとか。最終的には改札はなくなる可能性すらありそうです。

 かつて改札と言えば駅員が鋏を入れてくれる場所でした。常に鋏の音を響かせているのは昔の駅の当たり前の風景であり、切符に入れられる鋏の切り跡は駅によって形が違いました。その後スタンプになり、今のような無人改札になったわけですが、昔を知らない若者にはおそらく想像がつかない風景でしょう。

 JR東日本が進めるさらなる展開は、人口減少による人手不足や人件費削減策としておそらくすぐに広まっていくでしょう。すると改札は通過するゾーンというだけになりそうです。顔認識システムなどが組み合わされて無賃乗車は「指名手配」される時代がくるのかもしれません。

エスカレーター歩行改革

 都市部ではエスカレーターに乗る場合、片側を開けて立つことが慣行となっています。なぜか関東と関西では開ける側が異なるのですが、空いた側は歩行したり駆け上がる人のために開けるのです。この習慣は止めるべきでしょう。

 エスカレーターのこうした使い方については以前から批判があり、誰もそのようにしなければならないと指示している訳ではないようです。片側を歩くのは急いでいる人にはよいように見えますが、ある一定の条件を満たさない限り、一段に二人ずつ立った方が効率がよいといいます。

 なによりもエスカレーターが歩行しながら乗ることを前提に造られていないことは明らかです。また身体条件により特定の側には立ちにくい人や、荷物の形や大きさによっては片側を開けること自体に無理があります。

 私と同様に感じている人はたくさんいるはずですが、慣行となっているものを変えるには個人の力では及ばないところもあります。設置者側からの積極的な呼びかけや関係省庁の啓蒙活動をもっと積極的に行うべきです。

青春18きっぷ

 かつては1万円で5日間普通列車に一日中乗車できた青春18きっぷは今でもあるようです。ただし消費税導入後はその時々の値段に値上がりしていったようですが。

 この切符は日付が変わるまで乗り続けられるということなので、私も東京と関西を往復する際に使ったことがあります。朝出ると普通を乗り継いで目的地に行くことができました。

 最近はJRの多くの地方路線が第3セクター化されてしまった影響で、かつてのような一筆書き旅行は難しくいろいろな工夫や例外措置利用などの知識が必要になっているとか。

 いまでもそういうたびをしてみたいと思うのですが、時間とそれよりも体力とがない現況を悔やむしかありません。