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更衣

 遅まきながら私は今日からいわゆるクールビズとすることにした。暑さのため調子が出なかった感があったのを解消する。もっとも、マスクをつけている限り本調子は遠い。我慢するしかないけれど。

変わる風景

 実家の近くにあった大きなパチンコ店がなくなり更地になっていた。他にもこのところ建て替えなどが相次ぎ町の風景が変わっている。もともと開発途上の地域だったことに加え、コロナ禍という打撃もあって変化を余儀なくされていると言えるだろう。

 昨年亡くなった父の見た風景が消えていくのを思うと複雑な気持ちになった。もっとも代々の先祖が目にした世界と現在は異なるのであり、私が知る風景がいつまで保たれるかなど誰にも分からない。

 諸行無常といえばそれまでだが、蟻の視点で見れば心乱れる事実だ。

五月晴れ

 季語としての五月晴れは旧暦5月の梅雨の晴れ間のことをいう。太陽暦になって一月前倒しになり、初夏の陽光を指すようになった。だから、5月の晴天は厳密には五月晴れではない。

 ただし、今日の晴れた一日はその名に値する。ここ数日の走り梅雨で湿った空気に光を与えているからだ。気温が高くなりすぎるのは困りものだが。

 知らない間に紫陽花も花を揃えてきている。額の花もいい。まもなく正真正銘の入梅となる。この暑さは貴重かもしれない。

誇りある国

 国際問題に関して今の日本人は切羽詰まっている気がする。日本は東洋の辺境地帯で資源のない島国であるという現実をどこかに忘れてしまったのではないか。この国が繁栄するための最低限条件は他国、他地域との共生だ。それが近年の経済的成長でわからなくなってしまっているとしか言いようがない。

 日本が先進国に序せられるのは偶然の積み重ねに過ぎない。私達の先祖もそれを望んでいたわけではない。むしろ毎日を平穏に過ごすことだけを願っていたに過ぎないのであり、他国より有利に過ごそうなどという野望は持っていなかったはずだ。それが明治維新を経過し、戦争の勝利と敗北、経済的な成長ですっかり分からなくなっている。私達がはじめから優秀な国民であるかのようなプロパガンダをすんなりと受け入れてしまう思考停止が今の日本人の現状だ。

 私は国としての誇りを捨てることは好まない。しかし、誇りある国は他の国にも誇りがあることはわかるはずなのだ。それがどうも隣国を見下したり、無条件に自国が優れていると考えることが蔓延しているようで仕方がない。私はその意味で愛国心を育てることには意味があると考えている。それが自国優先主義にならないことを注意深く見守ることが必要であることは自覚している。

梅雨間近

 ここ数日すぐれない天候が続いている。西日本ではすでに梅雨入り宣言があったらしい。かなり早い。

 関東もこのままだと入梅と判定されそうだ。マスクをつけた2度目の梅雨も気持ちのよいものになりそうもない。顔の皮膚のトラブルが少しずつ出ている。これも気がかりだ。

 夏の装いに切り替えたみなさんもいるが暫くは悩みどきだ。寒暖の変化もある。体調管理が一層求められる。

南国の花

 近隣の植物園に行ってきた。温室には数多くの南国の花が展示されており、しばし異空間に赴くことができた気がする。それにしても植物の多様性には驚かされる。生き抜くための戦略なのだろうがかくもバリエーションが多いと感心する。驚異でもある。

 食虫植物というものがあるが、これは虫を栄養源とする。植物が動物を食べてしまうのと言うのがまず驚くべきことのように思う。さらに食べはしないが植物を花の核に閉じ込めて受粉を促進するという種もあるらしい。一般的には虫媒花が知られるが、そこに至るまでのさまざまなグラデーションがあるようなのである。

 南国の花は他にもいろいろな特徴がある。その色彩、形状、生態などどれもが不思議なものだ。植物園はそれを簡単に見せてくれるのがよい。

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幻視

 定期的にみる幻視がある。開発されたいまの住まいの周辺のはるか古代の姿だ。それは妄想にすぎないが私にとっては楽しい時間である。

 多摩地域には多くの古代遺跡があり、その中には住居や墳墓が復元されたところもある。そのような地を訪れると古代を幻視するヒントがある。私はたびたび遺跡に行くのでそれが身についているのかも知れない。

 現代の建物を取り去り、治水のために変わった地形を仮想し、外来種の動植物を除去して、そこに価値観がまったく異なる先祖たちを歩かせる。根拠はないがいまとは異なる世界を浮かび上がらせるのだ。

 私はその地では恐らく長くは生きていけまい。でも、なんとも魅力的な世界なのだ。

最終日

 大型連休の最終日、床屋に行ってきた。格安の理容店ながらも腕は確かで客足が途切れることがない。運が悪いと待たされるが今回はすぐに通してもらった。

 言うのはもみあげの位置と刈り上げの有無くらい。後は黙っていてもやってくれる。愛想を言うのが苦手な私にとっては都合が良い。

 終わったあと白髪が目立つことが気になったが、カットは相変わらずうまい。明日からは仕事だと改めて思った。

コーヒー

 毎日嗜んでいる嗜好品であるコーヒーはどうして飽きることがないのか。様々な薬効も指摘されているが、おそらく良くないこともあるに違いない。期待しているのはそういうことではない。

 人によって向き合い方は違うはずだ。私の場合は精神安定のための時間を確保するための道具なのだと考えている。だからすぐに飲み干せるアイスや砂糖を入れて口当たりを良くしたものは私の目的からは外れる。冷めるまで時間がかかる苦い飲み物でなければならない。

 先日、コーヒーを飲む間は異世界の人と会えるという小説を読んだ。そこまではできないとしてもこの飲み物は一種の現実逃避の機会を与えてくれている。

銀杏黄葉

 ここ数日、強い風が吹いていないせいで紅葉が長持ちをしてる。近くの街には銀杏並木があり、黄色に色づいた葉が落葉前の美を見せている。鮮やかで印象的だ。

 おそらく、数日で冬型気圧配置が完成し乾いた寒風が風景を別のものにしてしまうに違いない。今見る風景は今しか見られない。その感動は写真や動画には残せないはずだ。

 せめてわずかな時間、この風景に向き合ってみよう。