七夕の願い

 新暦の七夕である。梅雨の只中で天の川の邂逅は目撃できないはずだが、今年は異常気象もあつて可能かもしれない。日本ではこの日、短冊をつけた笹を飾る。その短冊に願い事を書くのが習慣になっている。

 日本の七夕行事は恐らく根が深い別系統の棚機つ女伝説や、本来夏越の祓に関係する禊や祓えの行事が集約されているものと思われる。短冊に願いを書くことは江戸時代以降らしい。

 願い事は元来、文字の上達など、学業や芸事の向上が願われていたらしい。だから、金持ちになれますようにとか、推しの誰々に会えるようにとかたのまれたとしても天帝は処理に困るだけだ。

 私は「いつまでも自分の頭で考えられますように」という願いを見えない短冊に書いて飾ることにする。もちろん認知症が発症することを少しでも遅らせたいということもある。それよりも何でも機械任せにして考えなくなっていることへの自戒を込めてこの願い事を掲げよう。

 叶えてくれるだろうか。

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