
七夕が願い事を短冊に書くようになった歴史はさほど古くはない。古典文学にそのような場面はないのは、この習慣がせいぜい江戸時代くらいまでしか遡れないことによる。もとは御祓の日であり、インプットへの願望はなかったようだ。
この時期に願い事の行事があるのは実に面白い。結果的にいいタイミングで新しい習俗ができたと言える。半年終わって一度気持ちを改めて、新たな目標を設定してそれを目指すのは七夕の時期をおいて他にない。その意味で七夕は絶妙な時期にある。
七夕の願いを何にするのか、考えてみると結構難しい。大切なのはそれが何であれ言語化することだ。しかも短冊に書けるくらいに縮約することだ。それができた時点でかなり願いの達成に近づいているのかもしれない。
