擬似食品としては高い市民権を得ているカニかまは安くて美味しい庶民の味方である。主原料はスケソウダラなどの白身魚でそれにカニのエキスで味付けしている。
調べてみると海外でもかなり消費されているらしく、フランスはサンドイッチなどの具材として普通に使われているそうだ。アメリカ発の巻き鮨、カリフォルニアロールにも欠かせない。中国やタイなどのアジア諸国でも使用されている。
そういえばソイミートなどもその類であり、目的はさまざまだが代替食品は今後増えていきそうだ。気になるのは加工食品が抱える安全性への懸念である。これを克服できれば、食糧問題の解決の助けにはなりそうだ。
日本にはがんもどきや湯葉などの精進料理の伝統がある。多くは昔、中国から輸入された製法が元になっていると言われる。それが日本でアレンジされるとさまざまな可能性が生まれる。魚肉すら使わないカニかまもあるというから驚きだ。

