最近、スポーツ観戦が以前よりも注目されている。懸命に何かに取り組む姿に共鳴することが快感をもたらすのかもしれない。
バーチャルな体験は人工知能の発展も伴い、ますます現実に近いものに近づきつつある。いまは視覚的なものが中心だが、近いうちにより五感に訴えるものへと変わっていくはずだ。するとますますリアルな体験が遠いものになる。それ故に逆に現実であることが貴重なものになるのだ。
スポーツ観戦は現実に行われていることへ、感情移入して、脳科学的には一種の同期を起こすことでリアル体験に近い感動を味わえる。実際に試合をしているわけでもないのに、選手の肉体や精神を内面化したような錯覚を味わえるのだ。
しかも時間が来れば試合は終わる。日常に帰還することが予め保証されている体験なのだ。最近のスポーツ観戦にはそういう精神風景があるように感じる。
