同じことをいつまでも続けていることにはさまざまな評価がある。いつまでやっているんだとなればネガティブな謂であり、進展のない諦めのよくないものとしての位置づけだ。これはよく聞くことだし、何かと目先のことを変えようとする現代人の気風にも合致している。
対してその継続性を賛美する評価の仕方もある。刻々と変化を続ける世界の中で同じことをし続けること自体が困難で、それを成し遂げていることは素晴らしいというものだ。自分なりの芸とか創作とか、表現法だとか、そういったものの持続には賛辞を送りたくなる。
周囲が変わり、何よりも自分自身が変わっていく中で、いかにやりたいことを続けていくか。それがうつろいやすい世界の中では大切な課題のように思える。