韓国の古典文学の一つ「春香伝」を読んだ。まさに韓流ドラマの原点といえるような内容だ。岩波文庫に収められたものは訳も秀逸である。
両班の少年が地方で妓生の娘に偶然出会い、たちまち恋に落ちるがまだ無位無官のため、結婚もできずに都に帰る。その娘が春香なのであるが貞節を守り、その後その地に赴任してきた悪徳官人の招集を無視したために怒りに触れて拷問され、命も尽きようかというときに、乞食の姿に身をやつし、実はすでに暗行御史となっていたヒーローが救い出すという実にわかりやすいストーリーだ。
この話は大変もてはやされたらしく、多くの異伝があり、語り物的な文章も幾多の改変、もしくは増補の繰り返しがあったものと考えられる。中国の古典を踏まえた装飾的な文体、韻を踏んだものづくし的列挙などは語りの後を感じさせる。性愛にかんする過剰な描写が突如現れたり、執拗な拷問の描写などメリハリがあるのも庶民性が残っているからだろうか。
この展開の在り方は現在の韓国時代劇にもみられることであり、それが先に述べた原点を感じさせるものである。もちろんこのほかにも私が知らない話がたくさんあるのだろう。日本の漫画やアニメ、ライトノベルなどの原型が江戸時代のさまざまな作品に見いだせるのと同様、芸術・芸能・文化にはどこの国でもその下地にあたるものがある。それを知ることで理解できることもあるに違いない。
こんにちは。
韓国、中国のものは?・・・フィクションは別にして、
史実、歴史、考古学、真実、事実を無視して、嘘(うそ)を言う場合が多いので、くれぐれも、お気をつけください。
ま~、日本も少なからず存在しますが。
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少し違いますが、吉川英治の小説(フィクション)、宮本武蔵を・・・自分勝手に、読者が勘違いして史実と、思い込んだり、
司馬遼太郎の小説(フィクション)、坂本龍馬、坂の上の雲(日露戦争)などを・・・自分勝手に、読者が勘違いして史実と、思い込んだり、
現在でも、勘違いする人は、けっこう多いです「その人の脳みそは、どうなっているのだろう?」