渋谷に来ないで

 渋谷区長がハロウィンには渋谷に来ないでほしいとの会見をしたという。昨今の無秩序な行動に加え、ソウルの梨泰院での悲惨な事件をも踏まえた注意喚起である。経済効果よりも安全性を優先した英断であり評価したい。

 ハロウィンはもともとアメリカを中心とした子どもの行事であり、大人が異装をして酒を飲んで暴れるものではなかった。根本から間違っているのだ。まして、興奮のあまり暴徒化するのはおかしい。世間体を過度に気にして過激なことはしないのが日本人の特徴のはずなのになぜか箍が外れてしまうのだ。

 今年はいわゆるコロナ規制がなくなり、密集が許容されることに加え、海外から多くの観光客を迎えることになる。言葉の通じない一つ間違えれば本当に群衆事故が発生する。渋谷に来ないでというメッセージはかなり深刻な叫びだ。このことはもっと告知すべきだろう。

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