癖をつける

 野球を始めた頃、グローブに自分の癖をつけることの大切さ説くコーチがいた。子どもにとってはこわいおじさんなので、言われることは絶対だった。確かに使い込むほどにエラーが減った気がするが、それがグローブのせいかどうかの証明はできない。

 どんなことでも自分なりの癖をつけることは効率化のためには必要だ。癖を習慣と置き換えれば、ルーチンワークのようなものかもしれない。大谷翔平選手も打席に入る前や、マウンドに上がる前の動作がある程度決まっている。同じ目的の動作をするときの行動ははたから見ると不思議なほど形式化しており、まるで儀式のようだ。

 やり方が変更され、なおかつそれを繰り返さなくてはならなくなったとき、つまり新しいルーチンワークが生まれたとき、この儀式を早く組み立てることが必要だ。これがたやすくない。はじめのうちは言葉に出して定着させよう。

 新入りの鉄道車掌が声を出し、指差しで安全点検をするのを見ると微笑ましくも頼もしくも思う。まずはあの方法を模倣しよう。

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