海の色

 旅先の海の色はやはり少し違う。水温とか海流とか、その他のさまざまな要素で違って見えるのだろう。おそらくそれだけでもあるまい。

 海を見る自分自身がいつもと違う。普段は気づかない光を感じ、色を見つけるのだろう。写真に撮ると旅の思い出が少し色褪せて見えるのはそのせいだ。被写体だけではなく、カメラも違うということだ。

 いつもと違う風景を見て、いつもと違う自分を知る。旅の意味はこんなところにある。

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