
この時期になるとwham!のLast Christmasがよく聞こえてくる。切ないメロディーと未練のあふれる追想の歌で、およそクリスマスの華やかさにはふさわしくない。1984年にイギリスでリリースされた曲という。
この曲の曲想は山下達郎のクリスマスイブ(1983年)にも似ている。失恋とクリスマスはよく合うらしい。歌詞の意味を考える前はなんとなくいい曲だと思っていたが、詞の意味を知ると余計に印象的になる。要するに負け惜しみの歌なんだと思うときと、次のクリスマスはもっと良くするんだという前向きな歌と思うときと、それらを達観して昔はいちいちクリスマスに一喜一憂してきたと回想する歌だと考えるときがある。おそらく最後の解釈は作者の意図とはかなりかけ離れるはずだ。
クリスマスに信仰的な思いを持つことは申し訳ないが少ない。多神教の信者としてクリスマスにはクリスマスの神がいて、そこに様々なドラマが用意されていると考えるのである。多くの人を幸せにし、一定の人に失恋を与えるのもこの神のなせる業だ。
