
政府が条件付きでマスクの着用をしなくてもよいケースを発表している。十分に距離が確保され、会話が少ないという状況ではマスクをつけなくてもよいとするものだ。コロナの呪縛から逃れることができるのはうれしいが、まだ不安もある。もっと不安なのはウイルスより人間の方だ。
マスク警察とか自粛警察と呼ばれた人々の行き過ぎた行動をしたことは記憶に新しい。集団ヒステリーの一種とも考えられる。マスクをしていない人に過度に注意をしたり、暴力的な言動をする人がいた。さらに県外ナンバーの車を傷つけるといったことも行われた。全く無意味な行動に走ってしまうのが人間というものである。
今回は政府が外してもいいという見解である。ここでまた曖昧な状況が起こる。価値観の異なる人たちが自分の基準で行動すると過剰反応をする人が出てくるのだろう。自分の常識は他人の非常識、その逆もまた真ということが分からない。同調性の強い国民性である日本人にはこうした考え方が理解されにくい。
集団で生きるしかない人間の定めから起きる問題である。
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