できないことをする人

 自分ができないことをする人に対する賛辞を忘れてはならないと思うことが増えた。その背後にある時間の濃密さを僅かながら考えることができるようになったのかも知れない。

 どうしても自分の能力ではできそうもないことをやってのける人にお会いすると感動することが多い。職人と呼ばれる人の中にはこうした技の持ち主がいる。世の中が効率化や平準化に向かう中で。自分なりの信念を貫いて仕事をする人は特に惹かれる。

 技の裏にはそれを完成するまでの長い努力があり、それを維持するための継続的な意志がある。実はその見えない時間の塊に私は感銘するのだろう。

 そういう人たちが必ずしも評価されていないのが現代の問題点ではないか。もっと正しいものの見方をしなくてはならないとつくづく考える。

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