熱海市で土砂災害が発生し大きな被害がでた。犠牲者に哀悼の意を捧げる。毎年、梅雨の後半にはこのような大規模な水害が発生する。傾斜地の多い森林国である日本の宿命だが、被害は何とか防がなくてはならない。
土砂災害が起きたとき、たいていの場合、自然破壊を伴う開発が原因だと言われることが多い。今回もそのような指摘がされている。ならばそれをどのように規制し、管理するのかということにもっと議論が向かうべきではないか。
我が国の常として天災は数多く繰り返されるが、その都度忘却され、同様の被害が繰り返される傾向にある。詳細な記録が残せるようになった現代では過去の災害を克明に保存する手段もあるはずだ。また災害の仕組みを研究する分野も進んできている。この辺りの技術者には大いに活躍してほしい。民間レベルでの口碑のようなものも機能させるべきではないか。