春の雨

 春の雨の一日になりそうだ。路面が少しずつ湿っていく。強くはないが確かな雨だ。傘を開くか迷っているうちに髪も上着も露のベールを被される。存在を主張しない湿りは油断は禁物とささやいているかのようだ。雨の向うに今日の生業が待っている。歩みを止める余裕はない。春の雨に少し感謝したい。自分の位置を教えてくれたのだから。

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