回復の兆候

 日本でもウイルスに対するワクチン接種が始まった。そして早くも副作用の報告も出ている。新しい薬には一定数の副作用の可能性があることは分かっている。そのリスクとトレードオフで集団免疫の形成がなされるという。

 ウイルスの脅威が一段階下がったとしてどんな社会が待っているのだろう。もうかつてのような時代には戻れないことは確かだ。リモートワークの可能性を知ってしまった私たちは、これからも多くをネットワークに依存して行うことになるだろう。そして本当に必要なものだけが対面で行われていく。無駄を省くという建前で余裕が奪われ、効率性という意味不明な数字が大手を振って歩くことになるだろう。

 社会の回復の兆候を素直に喜べない私はかなり卑屈だ。しかし、この状況であるからこそ訴えていかなくてはならないこともある。世の中は効率だけがすべてではない。社会は目的を達成すればいいだけの空間ではない。

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