カラーマスク

色つきのマスクはすっかり市民権を得たようです。薄いピンクや水色だけでなく黒や茶色、なかには水玉などの模様がついたものも見かけるようになりました。

 花粉症対策で急速に広まったマスクは、子どもの頃は重傷の風邪でなければつけることはありませんでした。マスクをつけるという行為自体が深刻な感染症を想起させるものだったのです。それが予防対策として推奨されたのをきっかけとして健康な人でもつけるようになりました。春先は先述した花粉症への配慮で街中にあふれる光景が見られます。

 白いマスクの持つ病気のイメージを軽減するのが色つきのデザインでした。確かに女性のつけるピンク色のマスクは優しさも演出できます。服の色と合わせるようになるともはやファッションアイテムとなっています。記憶では黒いマスクを普及させたのはファッションデザイナーでした。

 マスクには自分の存在を隠したいという願望が内包されることがあります。自信がないときにマスクを着けて自分の状態の発信源である顔の面積を減らすのです。また、マスクをつけると多くの人はマスクの印象を中心にするため個人への注目が薄れるという現象があります。派手なマスクを着けるのは、人々の注目をマスクへの注視によって減少させることを狙っているのかもしれません。

 恐らく10年前には見られなかった色とりどりのマスクです。この先またどのようなものが生まれてくるのかと考えると楽しみでもあります。いやマスクなどつけなくてもいい環境を作ることの方が大切なのですが。

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