ワールドベースボールクラシックは日本が優勝したことで野球熱は復活するのだろうか。気になることはそうは言ってもやはりアメリカの下部組織のような役割であることは、変わりがないという事実だ。
日本のプロ野球のレベルを上げるためには外国人登録枠をもう少し広げてもいい。そして二軍の地方分散と地位の向上を目指すべきではないか。
今回の国際試合で活躍した各国の選手が日本でプレーする姿をみたい。ウラディミール・バレンティンのように日本で開花する人材もいるかもしれない。
日々の思いを言葉にして
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球場に歓声が戻ったのは大変うれしいことだ。WBCの中継では久しぶりに声を出しての応援風景も見られた。鳴り物入りの応援は日本の野球の特徴であり、野球の魅力の一つになっている。
ただ、私たちは無観客試合の中継を通して打球音や、選手たちが味方に檄をとばす声などを聞いてしまった。それは野球のもう一つの魅力を思い出させてくれた。このスポーツはかなり大きな音がするスポーツであり、またチームワークが大切でかなりメンタルな面が強いということを。
実際に野球をしている人ならばこのことは知っているはずだ。ただこれまでテレビを通してしか試合を見たことがない多くの人たちにとって、選手の声を直接聞いたり、グラブに吸い込まれるボールの音などは知りようもなかったはずだ。
華やかな応援と打球や捕球の音を聞く楽しみはどのように共存できるだろうか。私は新たな応援スタイルが生まれることを期待している。それは投手が投球モーションに入ったら鳴り物をとめることだ。ボールがミットに入るか打ち返されたらまた盛大に応援すればいい。
このスタイルが定着すれば野球はもっと魅力的になる。応援する人は常に選手の動きを見ていなくてはならないし、ともに試合を盛り上げるという自覚が必要になる。単なる自己満足ではなく、選手の気持ちを盛り上げる真の応援になるはずだ。プロ野球でそれができればアマチュアの試合も変わるはずだし、海外でも模倣するリーグが現れるかもしれない。
ワールドベースボールクラシックは1次ラウンドが終わった。韓国の敗退は残念だが、いい選手が多いことは分かった。いずれ日本でもプレーしてほしい。一番注目したのはチェコ共和国の活躍である。プロ相手にあそこまで戦えるとは末恐ろしい。
チェコは野球をする環境には恵まれていないようだ。規格通りの球場がない。ならばこれを縁に球場を造る手伝いを買って出るのはどうだろう。何も始めから日本のプロ野球の球場ほどの設備はいるまい。大きさの規格が国際試合かできる規模にすればいい。資金援助が難しいならば、技術上のノウハウを提供するのはどうだろう。欧州ならば一国に1球場あれば国際試合ができるはずだ。
設備さえ整えばすぐに強敵になるはずだ。そんな可能性を感じる試合だった。