フィルム型のパネルで太陽光発電ができる新技術が注目されている。日本人が発明したというペロブスカイト太陽電池は、軽量で薄く曲げて使うこともできるという。
ならば、いわゆるソーラーパネルの設置による森林破壊や、パネル廃棄時の無駄なコストについては解消される可能性が高い。フィルムの扱いについても、森林破壊ではなく、現在ある建築物に貼り付ける形で運用できれば心配はなくなる。廃棄にかかるコストも軽減されそうだ。
この発電システムで必要なのは新機軸へ移行するときに起こる制度上の問題点をよく考える必要があることだ。既得権やインフラとの関係、過渡期の作業工程を俯瞰的に予測しておかなければならない。ここ数十年にわたって繰り返してきた失敗を避けるためにも。