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子どもの可能性のために

 経済的な格差が徐々に表面化しつつある。可能性のある子どもの才能を伸ばすためにはやはり最低限の教育と体験の蓄積をサポートする必要があるかもしれない。贅沢なものでなくてもいい、日常から離れて見つめなおす経験を持たせる必要がある。

 生活環境の格差のために、日々の生活に追われる子どもがいる。日本では途上国のような児童労働は顕在化しないが、そのために苦しい生活をひそかに行っている家庭もある。そういう人たちは生活から離れて何かを考える余裕が失われるから、もって生まれた才能を発揮しにくい。その才能を伸ばすためには例えば学校以外の体験を補助する仕組みを作る必要があるだろう。

 例えば、短い時間でもいいのでスポーツや趣味の時間が確保できるような非営利のクラブ活動などもいる。その指導者が責任をもって指導を行えるように公的もしくは企業の社会貢献のシステムを応用すべきだ。こうした活動が結果的には社会全体の福祉、利益につながることをわかりやすく説明できる人が出てほしい。

 その指導者として、各方面の指導経験のある中高年を活用する方法がある。退職者のセカンド・サードキャリアとして活用する。給与は小さくともそれ以上に生き甲斐が得られるのならば、応募してくる人材はいるはずだ。経済的に恵まれないこどもたちを、生きがいに恵まれない大人たちが救うならば両者にとって有益なはずだ。

 これからの日本の経済は今までになかった可能性を引き出すことにかかっている。優秀な人材に投資するのは手っ取り早いが、それ以前にいままで見捨てられていた人材を見逃さないことも必要になる。だから、公共益としても社会福祉事業は貢献するのだ。社会的な影響力持つ人にはそういう視点を持ってほしい。