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チョコレート、パイナップル

 子どものころじゃん拳の勝ち方で進める歩数がかわるグリコという遊びをよくやった。先日、公園で同じ遊びをしている子どもを見た。伝承されているらしい。

 この遊びでのじゃん拳勝利時の獲得歩数は、

グー グリコ 3歩

チョキ チョコレート 6歩

パー パイナップル 6歩

 であろうかと思う。ただしこの数え方は日本語としては不自然だ。短歌や俳句を作れば分かるが、文字数と音の数とは一致しない。いわゆるモーラという考え方をする。チョのような拗音は1つと考えるが、ナッのような促音は2つになる。レーのような長音は2であり、撥音も1つとして数える。だからチョコレートは5となり、パイナップルは6である。このルールにすれば勝敗が変わるのかもしれない。

 チヨコレエトの水増しがもたらしてきた悲喜劇を云々しても意味がない。ただ子どもの遊びが日本語の特徴を知るきっかけになることは注目していい。