ノートの取り方

 学生時代、指導教授の講義をなるべくそのまま筆記しようとした。速記法は知らなかったので、自己流でさまざまな工夫をしてとりあえずノートになぐり書きして、後で清書した。録音することもあったが、そこから書き直す時間は学生時代だからこそできたのだろう。

 いまは大きく考え方を変えている。講義のメモは講師の話通りには取らない。そこから得たことを、自分に役立つようにアレンジして取る。だから、しばしば批判的になり、講師はこう言ったが何かおかしい、といったように書いてしまう。私のノートからは講演の再現はできない。むしろ感動と批判の記録といった感じだ。

 人工知能に講演を録音すると文字起こしのみならず要点のまとめや要約などをしてくれるらしい。人間の発言をパターン認識すれば可能なことである。私たちの思考は大抵同じような流れを持っているから、それを類型化すれば要約のようなものは機械的にできることになる。

 だからこそ、これからのノートは人工知能にはできない、いわば自己本位の方法で行うべきなのだろう。講演を批判的に聴講し、役立ちそうなことを予測して記録を取る。その意味では偏見に満ちたノートテイキングが必要なのだと考えいる。

ノートの取り方” への1件のフィードバック

  1. 人工知能の口述記録としましては、留守番電話が文章で見れることは、大変役に立っていて、初めてみた時、感動しました。

mame58 への返信 コメントをキャンセル

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