雛飾りの置き方に関しては様々な意見がある。ただ伝統的な考え方では左の方が上位というのが日本の作法だ。令制でも左大臣の方が上位である。この作法は大陸から伝来したようだ。
ところが中国でも元や清などの北方系の民族は右方優先の考え方である。欧州の大半の文化においても右が優先順位にあり、日本の左優勢は世界的にみれば少数派なのだという。
普段の食事でも主食のご飯は左に配膳する。意識はしていないが主食にふさわしい位置を考えているのかもしれない。舞台でも役者から見て左側を上手といい、賞状などを受け取るときもまず左手を出す。日本文化には左上位の文化が根付いており、無意識のレベルからそれが刷り込まれるのである。
雛人形は関西と関東では飾り方が違うという。関西は伝統的な左上位の並べ方をするのに対し、関東では右が上位ということだ。東京は欧州風の配列にならったと言われる。確かにいまでも海外に皇室が訪問したときは、欧州風の並び位置で対応するのだという。天皇ですら、気を使う。これが日本の文化のあり方なのだ。
