イラン攻撃は許されるのか

 アメリカとイスラエルの連合軍(事実上)がイランの首脳部を急襲して殺害したというニュースは、かなり衝撃的であった。圧倒的な兵力差があったとはいえ、簡単に他国の中枢を葬るという手法は許されるのだろうか。民主主義の標榜する国家のやり方とはとても考えられない。

 この手法を我が国に例えれば、他国にとって都合の悪い政権が支配すれば、他国が圧倒的火力で永田町を攻撃し、その政権を排除するというようなことだ。多少の予告はあるだろうが、対策を立てる前に攻撃は終わっている。民間人にも多数の被害が出る。国際関係上、暫くは不利な立場におかれ、復権するまでに国際的地位は下落して復活は困難になる。

 自国の正義を押しつける覇権主義的なやり口は、21世紀にも克服されていなかったのである。世界大戦の可能性を語る人を笑えなくなってしまった。今は冷静に振る舞うしかない。高市首相が持論を展開するのは、我が国が戦乱に巻き込まれる可能性が極めて低いものとの前提に立っているからであった。近年の国際情勢はもっと賢く振る舞うことを要求する。

 私たちはより高度な判断のできるリーダーを見つけなくてはならない。日本を軍事大国にせず、しかも他国に侮られない、むしろ尊ばれる国にするためには、リーダー養成が急務だ。

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