望遠鏡

子供の頃に大切にしていたものについて聞かせてください。 それはどうなりましたか ?

 小学生のときに親から買ってもらったもので一番嬉しかったものは天体望遠鏡だった。それも反射式というのが特に嬉しかった。月面や土星や木星をそれでよく見た。福岡に住んでいた頃はそれなりに星もよく見えた。オリオン座の星雲やスバルなども見つけては感激していたものだ。

 天体を捉えてもすぐにフレームアウトしてしまうことから、地球の自転を感じることができた。赤道儀型のマウントが欲しくて仕方なかったが、それは叶わなかった。あるときは晴れれば毎日のように望遠鏡を出して星空を見上げていた。

 東京に引っ越して星空はほぼ一等星だけの寂しいものになった。それでもベランダからときどきうっすらと見える惑星を見ることもあった。絶望的によく見えない空だった。なぜか文系に進み、望遠鏡をみる機会はどんどん減って、それでもしばらくは長いダンボールを捨てずに転居先に持ち歩いた。

 北陸に住んだ頃は絶好の観察機であったはずなのにほとんど使うことなく、荷物の山の中に眠ることになる。どんどん増えた本の中でついに持ち運び不可能と判断していつか捨ててしまったのは残念でならない。今でも星空を見上げると子供のころの新鮮な感動がよみがえることがある。

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